いつか南の島へ

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kakashi3108 @ こんにちは♪ 新着から来ました。まずニコラスケイジの…
shapocliak @ はてさて こんな偏屈で無責任なババアの言うことは…
リリア~ナ・ギッシュ @ なんか おもしろそう!アニメってあんまり好きじ…

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2005.04.24
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カテゴリ: 映画
コンスタンティン。キアヌ・リーブス。
連れは「面白かった」と。
SF好きで宗教フリークのゲーマーにとっては面白いらしい。いつになくしゃんとした姿勢のまま見入ってたな、そういえば。

主人公はコンスタンティンという名の、肺癌で余命1年のエクソシスト。小さい頃から他人には見えないものが見えるという特殊な能力を持っていて、その能力に嫌気がさして自殺未遂(2分間死んでた)を起こした過去を持つ。キリスト教では、自殺者は地獄に行くことが決まっている。だからコンスタンティンも地獄行きが決まっているが、厭世的である反面、あわよくば天国に行きたいという気持ちもあり、L.Aで悪魔払いを続けている。そのエクソシストが、双子の妹の自殺の謎を追う霊感の強い女刑事とタッグを組んで、キリストを殺したとされる「運命の槍」を得て地獄から地上へ這い出ようとするサタンの息子を退治する話。
これが全て。いやー、潔いほど単純な話。
油断してると「Boo!」ってのが時々出てきたりして、完全にオカルトホラーの王道を行ってる。

面白くしているのは、本筋にいろいろと絡んでくるハリウッドお得意のギミックやアイテムの数々。
まずは「ハーフブリード」
天国や地獄に縛られることなく(天使と悪魔はそれぞれ天国と地獄を出られないらしい)、人間界に自由に出入りできる両性具有、混血(血なんてあるのかな)の存在。人間の耳元で囁いて行動を決定付ける役割なんだそうだ。

それから「運命の槍」
ゴルゴダの丘でキリストを絶命させた兵士の槍の矢じり。聖櫃と同じでキリスト教徒にとってはいわば第一級のお宝なのでしょう。第2次大戦中はかのドイツ軍も躍起になって探したという。(そのせいか、この映画でも矢じりはハーケンクロイツがはっきり見て取れる旗に包まれて見つかる)キリストの血を存分に吸い込んだこの矢じりがあれば、世界(世界っちゅうのは天国とかね)を征服できるというわけで、サタンの息子が狙っているのだ。冒頭メキシコで見つるのだが、空き瓶を拾って生計を立ててるような男が偶然矢じりを見つけ、手にした途端、正面からぶつかってきた自動車を真っ二つにし、とてつもないパワーに操られるように、やすやすと国境を越えてアメリカに侵入し、その辺にいる牛どもを気功師のようにバッタバッタとなぎ倒しながらL.Aを目指す。(すごい)
「ミッドナイトと彼のクラブ」
元祈祷師でミッドナイトという名前の怪しい黒人が経営するクラブは、人間界の中で地獄と天国がクロスオーバーしている空間。ハーフブリードの溜まり場。透視能力がないと中に入れない。ちなみにミッドナイトは中立を宣言していてコンスタンティンにも手を貸そうとしない。
まだまだあるぞ。
「200人もの囚人を地獄に送り込んだ電気椅子」
コンスタンティンが、行方不明になったアンジェラを探すために地獄を覗きに行くときに座る椅子。ミッドナイトがクラブの地下室に隠していて、コンスタンティンがはじめっから「椅子貸せ椅子!」ってうるさいので、なんだろうなと思っていたら“そういういわく付き”の椅子だったのね。はあー。
「アル中のサイキック牧師とボウリング場のレーン裏に住んでいる考古物オタクとコンスタンティンの助手兼運転手」主要な登場人物なんだけどみんな死んじゃう。
あとは虫だの聖水だの悪魔の印だの地獄の聖書だの、魔界グッズのオンパレーーードっ!
最後にサタンが出てきて「いよっ!御大登場!」となる。このサタンがまた、数多のハリウッド映画で描かれているまんま、軽薄でインチキ臭い男なんだなこれが。まったくステレオタイプというかなんというか…。

そうそう。「水」


で、あたしが一番感心したのは「無人感」だね。
L.Aのど真ん中で繰り広げられる邪悪なものとの闘いなんだけど、最初に悪魔払いをしたアパートの住人以外は、人らしい人が出てこない。
最後の舞台になる精神病院も、いるのは地獄側のハーフブリードだけ。ショットガンみたいなもんとか、火炎放射器みたいなもんもぶっ放すし、派手なアクションをかますのだが、逃げ惑う人々も悪魔に対抗する警察官も出てこない。群集がいない。
妙に街が静かなのだ。
そう、彼らは凡人には見えないものが見える。彼らに見えるものは我々には見えない。そこがミソなのだ。

彼らがいる世界は、この世界の異次元であって、そもそも彼らの姿など我々人間には見えないんじゃないかと。彼らの闘いは、実は人間界のすぐそばの異空間で、静かにしかし常に行われているのだ。
なるほど。
実はコンスタンティンはハーフブリードだったのかもしれない、なんてね。
最後にサタンの裏をかき、ちゃっかり生き長らえたうえに、癌細胞も取ってもらってすっきり健康体になったコンスタンティン。やっと現実の世界を生きる人間の顔をしている。それでもやっぱりビルの屋上から見下ろす街は彼にとって異次元の街だ。

というわけで、アメリカ禁煙協会ご推薦、カトリック普及協会後援オカルトホラー映画でした。
できればキリスト教系専門チャネルでTVドラマとして放映してくれ。
あるいは医療系禁煙教育専門チャネルでTVドラマとして放映してくれ。
ひとつだけ。
最後に正体を現したときのガブリエルの衣装がカッコえー。

連れ曰く「やっぱりガブリエルってラーメン頭なんだね♪」
どーでもえーがな。





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Last updated  2005.04.26 19:35:15
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