いつか南の島へ

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shapocliak @ Re:こんにちは♪(03/20) kakashi3108さん コメントありがとうさ…
kakashi3108 @ こんにちは♪ 新着から来ました。まずニコラスケイジの…
shapocliak @ はてさて こんな偏屈で無責任なババアの言うことは…
リリア~ナ・ギッシュ @ なんか おもしろそう!アニメってあんまり好きじ…

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2005.04.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
悲しくてやりきれない。

目が覚めて、布団から出て、まずトイレに行って、歯を磨いて顔を洗って。
あるいはシャワーを浴びてご飯を食べて。おそらくは普段と何ら変わりない何気ない朝。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
「何時に帰ってくるの」
「迎えに行こうか」
「気をつけて」
お天気も良いし、いい日になりそうだ。


何かを感じた瞬間に、永遠にあとが続かないまま止まってしまった時。

JRの責任を追及する声もある。運転士の資質を問う声もある。
事故調査委員会は、脱線は複合的原因によるものだと述べた。
若い運転士も亡くなってしまった。
彼が犯した罪がどれほどのものか、真実はもう誰にも量れない。
背負うべき罰は死だったのだろうか。
それとも彼は救われたのだろうか。
死んでしまっても、生きていたとしても、どうあっても悲しみと悼みは消えない。
そう思うと、彼の人生はつら過ぎる。

うめき声も聞こえない砂塵にまみれた電車の中で、携帯電話の呼び出し音がいつまでも鳴り響いていたという。
レスキュー隊員は、あちこちで光り続ける待ち受け画面に映った「自宅」という文字を見て何を思っただろう。

「今どこ?」
「何してる?返事ください」
「無事なの?家に電話して」

明日、生きているかどうかわからないんだ。
愛する人と頻繁に言葉を交わしておこう。

いつも反省しよう。
ごめんなさいと素直に言えるようにしておこう。
どんなことがあっても、大切なものを棄てずにいられるようにしよう。
そして自分を捨てる勇気も持とう。
今日の自分がダメでも、明日の自分は何とかなるかもしれない。
だから、今日の失敗を自分で許すことができるように、自分はいつまでもひよっこなのだからと笑えるように、背負うものを小さくしておこう。

亡くなってしまった全ての人が、どうか許しをもって天に昇られますように。
遺されてしまった全ての人が、どうか前を向いて生きていかれますように。





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Last updated  2005.04.29 04:30:05
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