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●Jackie Flavelle/「Admission Free」 (1972年 英原盤LP YORK FYK408)SIDE-A1. Spectrum:Wooden Horse参加2. Sam:Henry McCullough、Mick Weaver参加3. Belfast Town 4. It's Graceful Crowing Old:Mick Weaver参加 5. Lullaby To Noni SIDE-B1. Isle Of Rab:Henry McCullough、Mick Weaver参加 2. Admission Free:Mick Weaver参加 3. Spring Morning 4. Lady Turn Around 5. Backstage:Mick Weaver参加 またまたYORKレーベルから。これはWooden Horseがコーラスで参加していることで有名なレア盤。ラビリンスでは酷評されてますが、僕は結構好き。正直歌は下手ですが、優しく誠実な歌唱&声質は僕好み。B級ですが、なかなかの英国SSWものだと思います。それからゲストが豪華なんです。Henry McCullough(Guitar,Vocal Harmonies)、Mick Weaver(Piano)、Hugh Grundy(Drums ex-Zombies)、Barry De Souza(Drums)、Chris Barber(Trombone)等。 Belfast出身のJackie Flavelleは、Chris Barber Bandのベーシスト(from May 1967 to July 1977) で、本作はバンド在籍中の1972年に作ったソロアルバム。本作ではVocals,Guitar,Bassを担当し、作曲も全曲彼によるものです。内容ですが、ジャケから想像すると、暑苦しくてズブズブの男臭いスワンプアルバムかと錯覚してしまいますが、そうではありません。POPなナンバーとスワンプなナンバーが混在したSSWものです。A-1はストリングスとWooden Horseのコーラスが入ったキラキラなPOPナンバー。これはこれでなかなか良いんです。A-2は彼にはちょっと似合わないロックンロールナンバー。故郷を歌ったA-3はメロディーも美しい印象的なバラード。スワンピーなミディアムバラードのA-4もなかなかの味わい。弾き語りにストリングスが絡むA-5は何とも英国的なバラード。待ってました!!のB-1はHenry McCulloughのギターが素晴らしいスワンプチューン。これは素晴らしい。B-2はまたまたストリングスが入った感傷的なバラード。B-3はポップス調のフォークロック。B-4はエレキの伴奏だけで歌われるバラード。で、いよいよラストのB-5にはChris Barberらが参加し、ディキシーランドジャズ調のイントロで始まるが、一旦終わって歌へ。サビでまた彼らのホーンが絡むのですが、まさに友情出演ですね。これも出来の良い作品だと思います。傑作ではありませんが、英国SSWものが好きな方には気に入ってもらえる作品だと思います。久し振りに聴いたけど、思ったより良かったです(笑)。
2007/01/31
●Peter Ransome/「Same」 (1972年 英原盤LP YORK FYK402)「あっても安いけど、なかなか見かけない」っていうやっかいな奴ですね、このレコードは。e-bayで7ポンドで落札されたり、ネットで調べると15ユーロで載ってたりと、あれば安いんですよね。でも、無いんです(笑)。まあ、中には30ポンドとか80ユーロつけてるようなところもありましたがね。 彼のことについてはここに載ってるんですが、よくわかりません(苦笑)。でもちょっと頑張ってみましょう。少し読んでみると、Peter Ransomeという人名のほかに、Jack Winsley(本作をプロデュース)、Bob Saker(SAKER)(バックボーカル、パーカッション、マウスハープで本作に参加)という人名が出てきます。Bob Sakerはシングルを何枚か出していて、Saker名義の「Foggy Tuesday」はポップサイケのコンピCD『WE CAN FLY VOLUME 5』に収録されています。この曲とそのB面の「Ooh Nana Na」は、DADAで有名で、最近ソロ作品『PASSING STRANGER 』が紙ジャケCD化されたPaul Kordaと彼の共作となっています。さらに、なんとBob Sakerは、ヤマハが主催する第一回東京国際歌謡音楽祭(後に世界歌謡祭)に出演してるんですよ(Peter RansomeとJack Winsleyもいっしょに来日)。その時の歌はPeter Ransomeが作曲した「What A Beautiful World」という曲で、見事入賞。Peter Ransomeは良いソングライターだったと英文には書いてありますが、本作は何故か彼の作品は6曲(内1曲はSakerと共作)。残りの7曲の内、6曲はプロデューサーJack WinsleyとSakerの共作で、1曲がSakerの作品。どういう経緯でこうなったのかはわかりませんが、仲が良かったんですかね。前置きが長すぎました(苦笑)。なんと言っても、白眉はラビリンスでも触れられているB-4「San Diego Day」(WinsleyとSakerの共作)でしょう。こんな曲ばっかりだったら、英国SSWの幻の傑作となったんでしょうがね。ロジャー・モリスより上だったでしょうね。もっとSSW然とした内容で作ればよかったのに、土臭いパブロック風ロックンロールとSSW風の曲が混在しているといった感じです。内容的には、これも「イギリスのアメリカもの」なんでしょうね。その手の好きな方には、きっとお気に入りの一枚になるでしょう。でも、決して傑作ではありませんから、気をつけて下さいね(笑)。ただ、B-4を聴くために、探す価値は十分あると思いますし、B-2「Takin' Time」(Ransome作)もB-4に劣らぬ、SSWファン必涎ものの名曲だと思います。
2007/01/30
●Andy Roberts/「Andy Roberts and the Great Stampede」 (1973年 英原盤LP Elektra K42151)Side A 1 Speed Well (Roberts)2 Clowns on the Road (Roberts) 3 Lord of the Groves (Roberts) 4 Bottom of the Garden (Roberts) 5 Kid Jealously (Roberts)Side B 1 Great Stampede (Roberts)2 High Time (Roberts) 3 Home in the Sun (Roberts) 4 Spanish Town (Roberts)PRODUCED BY: Sandy Roberton MUSICIANS: Zoot Money, B J Cole, Gerry Conway, Pat Donaldson Sonny Francis, Ollie Halsall, Mick Kaminski, Ray Wehrstein こちらは彼の4thアルバム。レココレでのインタビューでも語ってましたが、録り溜めたものやデモをまとめた前作とは違い、こちらは、「初めて自分中心のバンドを結成し、アルバムとしての完成度を考慮しながら作った作品」だそうです。ただ、レーベル&配給関連のゴタゴタや、オイルショックによって、プレス枚数はたったの1500枚だったそうで、何とも残念な話ですね。しかもプロモーションも全くされず、もう嫌気が差してソロ活動をやめてしまったそうです。得てしてあることですよね、こういう素晴らしい作品が諸事情で埋もれてしまうということは。しかし、埋もれさせてしまうには本当にもったいない名作だと思います。全曲自作曲で固め、素晴らしい楽曲と演奏が詰まったこんな作品が... 返す返す残念です。参加ミュージシャンが超豪華。それでいてバンドとしての一体感があるので、内容も「SSW+豪華バック陣的な作品」と言うよりも、「英国流ルーツロック的なバンド作品」といった印象です。間奏等の演奏やコーラスにもそんな感じが表れてますね。こちらもそういうのを見かけますが、「カントリーロックテイスト」という言葉だけでは表すことが出来ないというか、カントリーロックテイストという一言だけでの表現だと、誤ったイメージを未聴の人たちに与えてしまうのでは?と思います。やはり、「英国流ルーツロック作品」といったほうがいいでしょうね。SSW的な作品が聴きたい時は前作「Urban Cowboy」で、ロック的なバンド作品を聴きたい時は本作「Andy Roberts and the Great Stampede」と聴くといった感じでしょういか。こちらも素晴らしい作品なので、前作同様、出会ったら迷わず即買い!です。
2007/01/21
●Andy Roberts/「Urban Cowboy」 (1973年 英原盤LP Elektra K42139)Side A 1 Charlie (Trad.arr.Roberts) 2 Big City Tension (Roberts) 3 New Karenski (Roberts) 4 Urban Cowboy (Roberts) 5 Elaine (Jim Hall)Side B 1 Home at Last (Roberts) 2 All Around My Grandmothers Floor (Evans,Roberts) 3 Richmond (Roberts) 4 Baby, Baby (Roberts) 5 Poison Apple Lady (Roberts) PRODUCED BY: Sandy Roberton MUSICIANS: Iain Matthews, Dave Richards, Timi Donald, Bob Ronga, B J Cole, Dick Parry, Richard Thompson, Neil Innes, Mike Kellie, John Megginson, Gillian Noel Martin Carthy,Karene Wallace, Paul Kent 彼の3rdアルバム。レココレでのインタビューで語ってましたが、71年から73年にかけて録音したマテリアルをまとめて発表したもの。付録の特大ポストカードにも、参加ミュージシャンと録音日がちゃんとクレジットされてます。よく「カントリーロックテイストのSSW作品」という表現を目にしますが、フォークロック的と言ったほうが合ってると思います。ロック、フォーク、トラッド、カントリー、ブルーズがブレンドされ、彼流の米国への憧憬を見事に表現している名作だと思います。所謂「イギリスのアメリカもの」ですね。「英国流スワンプ」と言ってもいいでしょう。イギリスのSMALL TOWNというレーベルからCD化されてますが、これはブートでしょう。本当に英国製かも疑わしいし、キース・クリスマスもこのレーベルからCD化された自身の1stアルバムのCDを、ブートと言っています。彼は、Iain Matthewsの1stソロアルバム「IF YOU SAW THRO' MY EYES (1971) 」に参加し彼と交流するようになり、Plainsongを結成するわけですが、彼から相当アメリカの音楽を聴かされたようです。この作品はそんな影響が色濃く出た内容となっています。ただ、そこはやはり英国人(祖父は米国人、カントリー趣味は祖父からの影響も大とのこと)、メロディーやアレンジや歌唱方法等々に英国的な翳りや湿っぽさが出てきていますし、適度にPOPなのもいいところですね。全曲素晴らしいので各論は割愛しますが、A面なら4や5、B面なら1、3、5が印象的。彼の人柄が滲み出た実に味わい深いSSW的な作品です。出会ったら迷わず即買い!
2007/01/21
●Alexis Korner/「Same」 (1971年 英原盤LP RAK SRAK 501)A1. Black Woman (The Wild Ox Moan) (Hall/Tartt)2. Frankie Diamond (D.Ward)3. Clay House Inn (D.Ward)4. Stump Blues (B.Broonzy)5. You Can Make It Like You Want It To Be (J.P.Salvatori/Ward)6. Gold (L.Power/J.P.Salvatori)B1. Saturday Sun (N.Drake)2. I Don't Know (A.Korner/P.Thorup)3. Am I My Brother's Keeper (A.Korner)4. Stop Playing Games (A.Korner)5. That's All (Trad.arr.A.Korner/J.P.Salvatori/Ward)Alexis Kornerの有名なサイトの中で、このアルバムに対するひとくちコメントがありますが、「ちょっとPOPすぎ。評論家にも『彼の経歴で最悪のアルバム』 と言われた」という内容です。でも僕はそんなに悪くないと思うんですが。と言うか、僕の大好きなアルバムです。ニック・ドレイクのSaturday Sunが採りあげられていてその印象が非常に強いし、実際SSW風味の曲もあるので、個人的には、彼の「SSW的アルバム」という印象が強いです。確かにブルーズ色が薄いので、ブルーズ色を求めると肩透かしなんですが、彼ってもともとブルーズだけでなく、ジャズやR&Bやフォークや、いろんな音楽をごちゃ混ぜにしてやってきたわけですから、こういった少しPOPでSSW的佇まいの内容も、アリだとは思うんですが。僕のようなSSWファンなら、間違いなくツボだと思います。しゃがれた渋~い声で歌われるSaturday Sunは、感動的な名カバーでしょう。アコースティックブルーズA-4や黒い自作曲B-2はかっこいいし、B-3,4の自作曲もなかなか聴かせてくれます。自作曲ではないのですが、A-3,5,6B-5のようなSSW的な雰囲気がホント魅力的だと思います。特にゴスペル風味のコーラスの入るスワンピーなバラードA-5なんてホント心に染みますよ。プライスガイドを見ると、彼の原盤レコードは英国では結構な値段がついていて、このアルバムも僕の持っている2年前のプライスガイド本では、なんと80ポンド!の値がついていました。まあ彼の功績やその存在感を考えれば英国での人気は当然のことなんでしょうね。
2007/01/13
●Tony Kelly/「Bring Me Back」 (1972年 英原盤LP Polydor 2383 123)ANot Knowing What's Going On(Tony Kelly)Makin' The Same Mistakes(Tony Kelly)The Way it Is(Tony Kelly)Blue Bird(Tony Kelly) BBring Me Back(Tony Kelly)The Elements(Tony Kelly)Blues Run The Game(J.C.Frank) One Love(Tony Kelly)Further Down The Road(Tony Kelly) Producer:Bruce RowlandTony Kelly :Vo,6&12String Acoustic Guitar Paul Millins :Keyboards Jack Mills :Electric Guitar Keith Evans :Bass Guitar Cody :Congas,Percussion,Harmonica Terry Stannard :Drums Claudia Lennear :Backing Vocals Kathi MacDonald :Backing Vocals Linda November :Backing Vocals Helen Miles :Backing VocalsHilda Harris :Backing Vocals Mike McNaught :String Arrangements Thanks:Henry McCullough、Bryn Haworth他 彼は英国の土臭い系SSWで、本作は多分1作目。ヒゲ面の風貌からは、ジョー・コッカーのようなハスキーでシャウト系の暑苦しいスワンプヴォーカルを想像してしまいますが、実際は渋めで優しいジェントルな声質で、シャウトや'がなり'はありません。2作目(未聴、欲しい!)は有名な英国のセッションミュージシャンが大勢参加してますが、本作のバック陣は地味。と言うかほとんど知らない人ばかり(DrumsのTerry Stannardは有名でしょう)。本作参加の有名なところでは、Henry McCullough、Bryn Haworthがギターでゲスト参加。あと 名を知られてるところでは、本作は一部アメリカでも録音してるので、米国のスワンプ嬢Kathi McDonaldやClaudia Lennearがバックヴォーカルで参加しています(他のBV陣も米国勢のようです)。タイトル曲で聴かれるスワンプ・ゴスペル風味のバックコーラスは彼女らのものでしょう。曲調とマッチして実に効果的。ジャケの背景が、「英国の秋」を思わせるんですが、内容もそのまんまで、哀愁たっぷり&土の香りたっぷりの英国スワンプ系SSWものといった感じです。地味で派手さはありませんが、実に味わい深い一枚。「米国への憧憬もの」なんでしょうが、哀愁たっぷりのメロディーや歌いまわし、そしてストリングスを使ったアレンジ等のサウンド(ピアノが印象的)は、何とも英国的。米国音楽の中に英国的な翳りや雰囲気が見え隠れするような、まさにそんな感じです。このあたりの音が好きな人って、結構多いですよね。ウォータールーレコーズさんも言われてますが、A-1、3、B-2、4なんかは、Tennent Morrisonを髣髴とさせます。Tennent MorrisonもインチキCDですがCD化されたので、その音を聴いた方も多いことでしょう。Tennent Morrisonが気に入った方には、本作はツボ盤だと思います。
2007/01/08
●Noel Janus/「Heroes Of The World」 (1977年 英原盤LP DJM DJF 20509)AI Am A GodWhat Happened ToWant Someone To Talk ToStoney BrokeBYearsHeroes Of The WorldI've Gotta Get OutEverybody Hears A Stranger To Remenber Noel Janus :VoJeff Rich:Drums Kirby:Guitar John Cook:Synthesizer, Keyboards Steve Emery:Bass 古くは「英国ロック集成」にも載っていて、藤崎登氏のサイトでも紹介されている英国SSWの作品。氏のサイトによると、以前はドラマーで、その後バンドでVoを担当し、その時にブライトンでフリートウッド・マックのマネージャーだったクリフォード・デイヴィスにスカウトされ、28歳でデビューしたそうです。このアルバムは、そのクリフォード・デイヴィスのプロデュース。8曲収録されてますが、全部彼の作曲(1曲のみ共作)。叙情的なものから、POPなものまで、なかなか良い曲を書いていると思います。彼のヴォーカルは、ダンディズムやロマンティシズムを感じさせるようなジェントルでちょっと低音、そしてクールな雰囲気が特徴。詩情豊かで、なかなか味わい深い声質です。バックの演奏は、英国の渋いロックバンド、ストレッチの面々。ストリングスが入る曲もありますが、そのような場合バックの演奏によっては「単なるポップス」になってしまう場合もあるでしょう。しかし、本作は彼らの演奏によって、引き締まったロック的SSW作品になっています。A-1、B-1、B-4のような叙情的な曲がハイライトでしょう。SSW的な佇まいのA-2も素敵な作品です。他のPOPな曲も、キャッチー、レゲエ、黒っぽさというようなキーワードが見え隠れして、なかなかの出来栄えだと思います。B-2のタイトル曲もいいですね。アルバム全体を包む英国然とした雰囲気が何とも魅力的な作品です。
2007/01/07
あけましておめでとうございます。今年も月に2~3枚を目標に更新していきたいと思っておりますので、お付き合いの程、よろしくお願い致します。
2007/01/01
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