元・天津駐在員が送る中国ビジネス・エッセイ

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カテゴリ: 中国事情
汪中求先生(<細節決定成敗>の作者、精華大学教授)が、中国とアメリカと日本の大学で長年働かれたある中国人教授の話を引用されております。

「中国は日本と同じ道を歩いている。我々は、まだ日本に追いついていない。国民の素養は30年の開きがある。」

私は、30年の差がどのように算出されたのか分かりません。しかし、その差があることは認めない訳にはいきません。その原因は、我々の心に中に一種の新しい恨みを抱かせます。この種の恨みは、他人に対して或いは、富む者にに対する恨みや妬みとは、違います。自己の努力に対する恨みです。鉄から鉄鋼を作り出せない恨みなのです。認めたくないけど、現実には認めざるを得ない、どうしようもない恨みなのです。

日本人に向かったとき、なぜあんなに意地を張るのでしょう。あのような歴史があったからでしょうか。以前彼らに屈辱を受けたからでしょうか。私が日本を訪問した時に、味わった独特の心理過程。これは、弱小であるが故に味わう屈辱、毎日雪辱を夢見ながら、夢からさめると、相手は、自己より強大であることに気づく。そんな恨みの感覚がますます強くなります。

特に最近耳する「三鹿nai粉」「黒煉瓦窟」「黒煤窟」、豆腐カスの工程など、このような国人の顔をなくすようなニュースを聞くと、この種の恨みは抑制できなくなりそうです。この恨みは、良知がまだ存在し、民族の憂慮からくる感情です。この恨みがあるからこそ、自覚が生まれ、動力となり、希望があります。

もちろん日本を理解する目的は、青年世代に恨みの種を植え付ける事ではありません。彼らには、徹底的に前の恨みであろうが、後の恨みであろうが、取り除いてもらわないといけません。「青春の力をもって、世界和平」を実現してもらわないといけません。過去の100年、人類は自然を操り物質の力を強大にしてきました。しかし、自己には、安全と幸福はもたらせませんでした。むしろ、人類の暴虐は極地に達しました。未来世界の安定と進歩は、我々の次の世代が友達になれるかどうかにかかっております。和平のつきあい、理性的な交流、人類が共同で制定する規則を尊重し合えるかどうか。次の世代の知恵と文明素養にかかっているのです。

以前の恨みをなくすには、理智が必要です。歴史は忘れません。しかし、恨みを放棄する事はできます。恨みは、進歩と平和をもたらしません。国家の強盛を、世界の協調をもたらしません。恨みは、むしろ理智を失わせ、良知をチャンスを失わせます。我々の進歩の速度を遅らせます。後の恨みを放棄することは、私たちをさらに冷静にさせ、平和と虚心を与え、実務的にしてくれます。恥を知る勇気が必要なのです。

他人に怒りにまかせて吐く暴言を慎み、自分で実際の行動を起こすようにしましょう。国家の現代化を実現する鍵は、国民意識の現代化です。民族の振興の鍵は民族文化と民族精神の振興です。もし国民意識の覚醒がなければ、国民精神が我々の中に深く根付かなければ、中華民族は、本当の意味の振興を実現する事はできないでしょう。現代化の実現は永遠に夢に終わるでしょう。ただのスローガンに、そして空論に帰してしまいます。

私たち一人一人が公徳をを遵守する事から始め、誠実に信を守り、職責を尽くし、社会に関心を持つことから始めなくてはいけません。人に優しくし、環境を護り、社会の協調を守って国家の発展を推し進め、民族のイメージを作り上げなくてはなりません。そして初めて、世界の大家族の中で尊敬される成員となれるのです。世界の民族と肩を並べることができるのです。









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Last updated  2008.11.21 21:59:40
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