元・天津駐在員が送る中国ビジネス・エッセイ

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カテゴリ: 中国事情
トウ小平秘録



一般的に中国共産党というと、ひとまとめにして、報道管制、自由抑圧、腐敗政治という印象を持ちがちであるが、その構成員が一人一人それぞれの考え方をもっており、お互いの権力争いのなかで、その政策がきまっている事に気づかされる。毛沢東氏独裁の文革という異常な時代においても、トウ小平氏がいかにまともな考え方を持ち、そして、闘争のなかので何度か失脚しながらも、中国人独特のしたたかさで、その志を貫徹した勇気ある人だったことがわかる。

巻末に中国人の石平氏が「私の見たトウ小平、トウ小平の時代と中国」という文章を書かれている。
この石平さんは、私と同じ年に中国四川省で生まれ、1988年に日本に来られている。
私は、1985年に中国に初めて駐在しているので、逆のパターンを経験しているという点において、大変興味深い。

1977年トウ小平氏が文革後の失脚から復活し、大学入学試験の再開を決定。
その年、かれは、高校に入る直前だったとある。
トウ小平氏の決定によって、彼は大学に進学する事ができたそうである。

この本には書かれていないが、毛沢東氏が亡くなった後、四人組逮捕の手はずを整えたのもトウ小平氏であった。


「白猫でも黒猫でもネズミを捕る猫はいい猫だ。」
= 先富論 =
「我々の政策は、一部の人一定の地区に先ず豊かになってもらい、遅れている地区を助けさせる。先進地区の人が遅れた地区を助けるのは義務である。」

トウ小平氏の経歴を見てくると毛沢東という異常な独裁者を崇拝していたようでもあるが、大躍進以後一貫して、経済発展を優先しようと、毛沢東に批判され失脚している。しかし、それでもなお復活し、また、失脚するのである。失脚した時には、毛沢東にご機嫌を伺い、復活すると巧妙に毛沢東の意に反して経済発展の手はずをとるのである。

こう書いてくるととてもいい人に見えるトウ小平氏であるが、1点疑問がのこるのが、天安門事件。
人民解放軍による武力弾圧を決断したといわれている。

かれは、なぜ、武力弾圧に踏み切ったのか?
答えは、
= 経済発展 =
であろう。

私には、彼の決断が間違ってないように思える。


ほとんどすべての戦争において、まけるのである。
なぜ、そんなに弱かったのか?

== 経済的な疲弊 ==
== 中国人同士の分裂 ==

彼は、それを身にしみて知っていたのだと思う。


そして、中国は一つにまとまっていなければ、

私には、彼のその想いが伝わってくるようである。





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Last updated  2008.11.24 00:44:35
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