買書とつんどくの日々

買書とつんどくの日々

2012年01月27日
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ちなみに、本書で取り上げている平 塚らいてうは女権運動の波に、伊藤野枝は社会主義運動の波に、林芙美子は第二次世界大戦の波に良くも悪くも乗ることで、時代の注目を浴びている。
一 方で弥生子はというと、時代の波には決して乗らない。波乗りなどと危険なことはしない。たとえれば、彼女は頑丈な大型船の乗組員だ。安定を保ち、危険を冒 すことなく海を渡る。長期に及ぶ航海である。無理はしない。しかし、航海を終えていよいよ陸地にたどりつくときにその長丁場の旅を温かい賛美のなかに迎え られる、そんな人生であった。
(山下聖美さん「野上弥生子」(「女脳文学特講」所収)P137)


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Last updated  2012年01月27日 08時28分52秒
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