買書とつんどくの日々

買書とつんどくの日々

2012年07月17日
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結局のところ、私たちは、未だに女のセックスや女の容姿、つまりは女であることを取り扱いかねているのかもしれない。なぜ女は体を売って悪いのか、なぜその職業がこんなに貶められているのか、なぜ男は買い続けるのか、結婚に私たちは何を求めているのか、無償のセックスで女は何を得られるのか。女はこの社会でどう生きれば、愛されるのだろう。自由になれるのだろう。

佳苗がこれまでにいなかった「毒婦」なのだとしたら、それは佳苗が、毒婦という言葉から、男性たちが多少なりとも感じていたであろう甘美さのようなものを、嘲笑うようにそぎ落とした点だろう。男たちが女に求めた幻想そのものを、佳苗は殺したのだから。

(北原みのりさん「毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記」P205)



快適な生活をするためのお金を得るために、高校から援助交際を始め、年齢がいけば結婚詐欺で金を貢がせ、あげくの果てに睡眠薬で眠らせ、練炭で殺してしまうだけの人物に、何も学ぶものはありません。
なにが、「木嶋佳苗」という人物を生んだのかを、考えたい人は考えたらいいと思います。

ただ、不思議なのは、「木嶋佳苗」という人物が、殺人については全面否定していることです。
人の命なんて、何とも思っとらんだろうに、それはそれは、珍なることです。


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Last updated  2012年07月17日 19時56分47秒
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