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2017年03月27日

「ビブリア古書堂の事件手帖７」読

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お前はどんな相手と結婚するんだろうね、という祖母の声が耳元で蘇った。亡くなる少し前、見舞いに行った日に祖母が口にした問いだ。当分先だとあの時は答えたが、あれからまだ三年しか経っていない。実のところ、結婚がいつになるのかはっきり分からない。でも、あの後祖母が言ったことは正しいと俺は信じている。

「本の好きな娘と結婚すればいいかもしれないよ」
（三上延さん「ビブリア古書堂の事件手帖７」Ｐ１９４）

予告より、この巻が出るまで時間がかかっていたので、どうされるのか気になっていましたが、きれいに収められていて感心しました。
太宰治から始まって、漱石、手塚治虫、乱歩などを経て、シェイクスピアで〆る世界的展開になりました。舞台は日本ですけど・・・・・。

ファースト・フォリオの話を通じてエリザベス朝の出版状況や演劇のあり方の一環を知ることができたのも興味深かったですし、単純に、恋愛不器用者の恋愛物語として読んでも面白かったです。

あとがきによれば、本編はこの巻をもって終了しますが、スピン・オフ作などの予定もあるそうです。ん～、買うかな、どうかな。またそのときに考えよっと。