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2005年05月21日
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テーマ: 吐息(401)
カテゴリ: 紫苑の日常
 台所で後片付けをしていると、ほとばしる水道の音にかき消されながら、背中で掃除機の音がした。

 ここのところ、身体の不調を訴えたからだろうか。
 「母さん、片付けが終わったら散歩に行こうね」
 「散歩?」
 「うん。運動不足で身体がなまっているんでしょう?だから」
 「そうね」

 五月晴れと爽やかな緑の風、散歩も悪くない。
 遅い朝食に食べた炒めビーフンの皿を、手早く片付けて財布だけを持って外に出た。

 日用品が何点か切れていて、それらをメモして持った。

 ごく最近二人で嵌った『のだめカンタービレ』の二巻から十一巻をまとめて購入し、百均とマツキヨで日用品を補充した。
 春には満開の桜を楽しませてくれた並木道が、今は青葉で鬱蒼としている。
 見上げると、枝葉の隙間から真っ青な空が見えた。
 「いいねぇ、この桜。花も良かったけど、この緑の下を通ると元気になるねぇ」
 「いい、いい。中々のものだよ」
 長女の両手には、メモのとおりに買った品物がずっしりと重そうだ。
 「ねぇ、持とうかって聞いてくれないの?」
 「だって、聞いてもどうせ大丈夫って言うでしょう?だから」
 「そりゃそう言うけど、聞いてくれたら気分が違うじゃない?」

 最近長女と休日を過ごすことが多くなった。
 こんな些細なことがそこはかとなく嬉しかったりするけれど、ずっと後になったらもっと懐かしくて、心がほっこりするに違いない。
 肌に心地よい緑の風を、思い切り吸い込んだ。
 もうすっかり初夏の匂いがした。






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最終更新日  2005年05月22日 13時17分19秒
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