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2007年04月07日
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テーマ: 吐息(401)
カテゴリ: Essay
 海蔵寺の石段を登ると境内が一望できる。
 今年も、大好きな海棠(カイドウ)が薄紅色の花をつけていた。

ブログ用画像 426.jpg

ブログ用画像 415.jpg

yukiyanagi

 わたしが海蔵寺を知ったのは、立原正秋の小説の中だった。
 頭の中の海棠は、大木だった。
 境内にひっそりと太古の自然から聳え立っていたような(今から思うとこの印象はまさにタブの木だな)、そんな印象を持っていた。
 これは作者の意図とはかけ離れた、わたしという読み手の勝手な推測なので、読解力のなさといえるだろう。


 初めて鎌倉の地を踏んだのは、中学二年の夏休みの海水浴にいった材木座。
 全く古都としての鎌倉には興味がなかったのである。
 その後、成人してから立原正秋の小説に出会い、興味を持ったのが海蔵寺と海棠というわけである。

 そして初夏、境内でその木を初めて見たとき、これ?と思ってしまった。
 だからこそ絶対に海棠を見なければ、と次の春にやってきたのだ。
 桜の季節のやや後に、追いかけるようにして咲く海棠には、本当に目を見張った。
 周囲に漂う桜とは違った香りに酔い、境内から山門を眺めたりと、そこにだけ流れる緩やかな時間が大好きになった。
 今年は、北鎌倉から鎌倉街道沿いを小町通りに入り、右手に折れるコースを取ったけれど、時には、浄智寺横から源氏山を越え化粧坂を下りて辿ることもある。
 天気のよい日のハイキングにはもってこいのコースで、北鎌倉駅横の『光泉』で稲荷寿司を買い源氏山公園あたりで食べると、本当に至福を感じてしまうわたしなのだ。


 蕾のときの赤い色と開花したピンクの花のバランスがよく交じり合っていた。
 充分に堪能した後、次はやはり海棠と枝垂れ桜を求めて光則寺へと向かった。






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最終更新日  2007年04月07日 09時46分13秒
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