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2007年05月10日
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テーマ: 吐息(401)
カテゴリ: Essay
 今日は、すぐ下の妹の誕生日だ。
 わたしより二歳と三ヶ月若い。

 わたしは地球上の誰かが、生まれた日を記憶してくれているという事実が、この上なく嬉しいから、憶えている限りの友人知人や親族に、おめでとうと言いたくてたまらない。
 だから彼女にも例外なく「おめでとう」を言い、ささやかなプレゼントを家庭を持ってからもずっと贈り続けていた。
 ところが、ある日のこと。
 「ウチでは、こういうことに何も感じないからやらないの。だからもういらないから」
 と言うのである。
 そうなのか、人それぞれだからね。
 その妹が高校生、大学生、社会人になってからも、ずっと交換していたプレゼントは、センスが良くて、わたしはとても大事に持っていた。

 アドレス帳はぼろぼろになるまで使って、今でもまだ大切に持っている。

 わたしには二人の妹がいる。
 とても可愛くて、いつまでも守ってあげようと思っていたのに、何年か前、わたしの身の上に起きた不幸な出来事を境に、妹たちとは絶縁状態になった。
 それは本当に身を切られるほど辛いことだった。
 大人になったら環境や状況が変わるのだから、それも致し方ないことだと思って諦めているけれど、悲しかった。
 でも、そうなってからも毎年やってくる誕生日には、一緒に年を数えてしまう。

 まだ結婚する前の妹たちと、夏の信州を旅行したことがあった。
 費用は全部わたしが持った。
 三人でオソロのTシャツを着て、木曽路を、安曇野を歩いた。
 松本から新島々へ向かう電車の中で、前に座っていた子供に

 と指をさされたことがあった。
 思わず顔を見合わせて、笑った。
 当時、互いの友達も見間違えるほど似ていたようだ。
 時が過ぎ、それぞれの環境も変わった。
 もう似ているとは誰も言わなくなった。


 わたしも、それなりに幸せだから。

 今年もそっと。
 わたしは「おめでとう」と密かに祝う。






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最終更新日  2007年05月11日 04時53分47秒
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