戻っておいで 私の時間
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ツイッターを始めて二年目に入った土曜日、初めてオフ会に参加してきた。ビートルズ好きが集まる マジカルメロンツアー 気分は大人の遠足。私鉄沿線 の駅前に集合。東武東上線は初めてだ。乗り換え口の通路に並ぶ日光や鬼怒川温泉のポスターに、修学旅行で訪ねた東照宮が蘇る。あの頃はジョンも存命だった。ホームのたたずまいが、18の春、券売機で急行料金ボタンを探した井の頭線渋谷駅に似ている。電車に乗り込み、発車を待つ間、携帯画面につぶやく。「池袋なう。東武東上線発車待ち。」 ほどなく、「同じ電車ですね^^」と、まだ見ぬ同行者からの返事。思わずあたりを見回すが、それらしき人は見当たらない。だが、時間にはまだ余裕があるので、そのうちわかるだろうと、集合場所をもう一度確認。ギクッ、なんと、違う電車に乗っているではないか。そういえば視線の端にはホームが幾つかあった。なんてこったい でも発車前に気が付いて良かった。脳内では「One After 909」の駅員さんが「お客さん、間違えてまっせ~」とダメ出しR&R。ビルの屋上に立つジョンとポールのハモりがグルグルする。正解の電車は出た後だ。画面には「発車なう。」 のつぶやき。その頃、車内では、マジカルミステリーチラ見声かけハウドゥユードゥ 大会、ライブハウスではリハーサルが繰り広げられていたようだ。さすが東京。もう次の電車がやって来た、ヤァヤァヤァ!路線バスのようなほのぼのとした車内は、先ほどうっかり乗った車両に比べて座面の位置が低い。車窓からの風景や駅の間隔の近さもローカルテイスト。オンタイムぎりぎりになりそうなのでつぶやく。 「ひぇ~、違う電車でスタンバってました。」 親切な人がトホホツイートをRTで広めてくれた。ほどなく目的地 中板橋駅に到着。階段を駆け上がると、きゅんと懐かしさに襲われた。こぢんまりとした通路がふるさとの駅舎に似ている。ルンルン駆け下り、念のため改札口の駅員さんに出口を確かめる。なんと集合場所は反対側 またもや階段をアップダウン。エアーBGMは「Physical」万歩計付けてりゃゴキゲンな数字が出たのに。Can't Buy Me Loveの映画シーンが浮かぶ。標示も確認せず動き回り、二度も間違えるなんて、何やってんだか。普段ならありえない(と思いたい)粗忽さは、久々の遠足に舞い上がり、インテル サザエさん入ってる。団体さん発見 声をかけるとたくさんの笑顔が返ってきた。明るい日差しの下、横文字のハンドルネームを名乗るのは、なんだか不思議でこそばゆい。まとめ役Mさんに、次々と紹介される。歴史好きなNさんとはJLM の携帯ストラップがお揃いだったHNやアイコン(プロフィール写真)は見慣れているものの、いざ集合となると、とても一度には覚えきれないが覚えたいぞ。ビートリィな皆さんだけあって、記憶の中のアイコンはビートルズやギターだらけだ。ジョンは何人? ご挨拶が済んだところで商店街へ移動。パン屋さんはツイッター仲間のバーバラひめ さん。伝説の日本公演で、ジョージの団扇を手に階段を上る姿がフィルムに残る歴史の生き証人だ。2回も見た上、同行の姉上は5回の全公演皆勤賞という強者。麗しき三姉妹は、テレビや雑誌に何度も登場されたそうだ。さすがメトロポリス。新幹線も外タレも来ない愛媛の真面目な田舎者には夢のような世界だ。Sさんも十代で武道館ライブに遭遇したお兄さん。お二人は、ビートルズだけでなく、ホリーズ、ドアーズ、ゾンビーズ、ストーンズ、クラプトン、ツェッペリンetc様々なライブに行かれたそうだ。素敵な先輩に出会うたび、年を重ねるのも悪くないなと思う。最近は、団塊=ビートルズのように言われているが、どうも後出しジャンケンらしく、クラスでビートルズを聴いていたのはごく一部だったようだ。昭和20年代生まれの森まゆみさんや群ようこさんのエッセーにもあるが、64年あたりだと、ビートルズと同期の北島サブちゃんが人気を博し、白黒TVでは御三家や村田英雄、三橋美智也、春日八郎、三波春夫などが歌っていたそうだ。私もうっすら覚えている。店内の壁には、4人組が羽田に降り立つ際着用していたハッピのレプリカ。BGMはもちろんビートルズ。外はカリカリ、中はさくさくのときめきメロンパン お店の前で記念撮影ビートルズ好きな方、パン好きな方、一度お越しあれ甘い香りの紙袋を提げ、電車に乗り込む。文面同様、気さくで気持ちいい方ばかりだ。池袋駅前のキリンシティ2階で乾杯。和気藹々とした雰囲気で話がはずむ。やっと全員の顔と内容が一致した。次からはバッチリだ。開店時間が近づいたので、駅から5分の最終目的地・ライブハウスma-ru(マール)に向かう。マスターは、ギター、ドラム、キーボードをこなすマルチプレーヤー。今夜は貸し切りだ。主役は全員がツイッターに参加しているバンド GLOVE LOVE 名前はビートルズのアニメ映画由来。奇しくも私が結婚した年(とは言っても誰も知らないが)職場で結成されたビートリィなコピーバンドだ。ある日、ポール役のMさん(ベース)と、たまたま店内に居合わせてセッションに参加したSさん(キーボード)が、ほぼ同じタイミングでツイートしたことから広がった輪だという。私はSさん経由。曲決めや練習の打ち合わせ、自主トレの状況など随時つぶやかれるので、読むだけでも楽しい。十代の頃に聴いた音楽は、一生、心の根っこに残るという。20代から60代まで、ビートルズを心の友とする20世紀+21世紀少年少女約30名。ステージでは日本公演のセットリスト全曲とアビーロードB面を柱に、ビリー・ジョエルやボズ・スキャッグス、ソロなどをはさんで36曲が演奏された。バンドメンバーの他に、有志のサポートメンバーの出入りもある。店中が一体となり、グラス片手に音楽を楽しむ。デビュー前のビートルズも、夜な夜なそんな空間にいたはずだ。電車の時間があるので、後ろ髪を引かれながら一足お先においとま。Mさんと、新幹線で駆けつけた大阪支部応援団長Mちゃんが駅まで見送ってくれた。おおきにまめなMちゃんは、当日の演奏をビデオに撮ってYou Tubeにアップしてくれた。ありがとう♪金沢から上京、翌朝は日本海方面が大雪で電車がストップしたYくんは、なかなか家にたどり着けない模様をつぶやき、無事帰宅した時はほっとした。Rくんは、うちの娘世代。 バーチャルな世界の向こうには、それぞれのA Day In The Lifeが広がっている。遠方の人や日程が合わず参加できなかった人も、通りがかりの人も、今はYouTubeやブログやツイッターを通じ、エアーでライブに参加できる。ライブ=生きること。人も音楽も、バーチャルよりリアル、デジタルよりアナログの方が体温や生命力を感じる。ダウンロードで曲を買う人が増え、CDショップが姿を消す時代、アナログを知る人口はどんどん減っていくのだろう。年度末で多忙な合間を縫って、来月のオフ会に向け練習に励むバンドのメンバーや、愛あるサポーターに感謝。温かいエールを送り合うビートルズ仲間に乾杯。今宵会ふ人 皆美しき。「私のアイドル」は、浪人中、福岡から夜行列車で上京し、大きな玉ねぎ の下、生演奏に出会った財津さんのビートリィな作品。まりやさんの「マージービートで唄わせて」同様、あの日、通奏低音のようにエアーターンテーブルでグルグル回っていた曲たちだ。どちらの歌詞にも固有名詞は出てこないが、ファンにはしっかり伝わり、それぞれの十代にゲットバックする。中学の頃ビートルズに出会っていなければ、私はあの場にいなかっただろう。みんな人生のどこかで4人に出会い、夢中でレコードやCDを聴き、楽器を手にした人たちなのだろう。縁は異なもの味なもの。ビートルズとツイッターが繋いだ魔法の不思議な旅はまだまだ続く。なんでもない一日が実はすごく大切だ。中2病も悪くない。縁の糸にだんだん。Grow Old With Me チューリップ 拓郎 まりや 和義 おまけ ライブ Yesterdays 縁の糸 セットリスト
2011年03月10日