『未熟なボクら ―もう一つのNARUTO-ナルト物語― 』
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第12話「こんなつもりじゃなかったんだ」
「……ヘッ。よく言ったな……。シカマル……」
キバは顔面蒼白で痛みをこらえながら笑うと、そのままガクリと意識を失った。そのとたん、皆がいっせいにシカマルに駆け寄る。
「シカマル早くっ! 早くどーするか教えてくれってばよっ!!」
「えっ?」
「シカマルくんお願いっ!」
ヒナタも目に涙をためて叫ぶ。シカマルは訳が分からなかったが、考えるより先にまず処置だ。
「シノはキバの腰を支えてくれっ! 心臓より高くするんだ! サスケはその下に体支えるもん敷いてくれ! あとは鹿の粉で秘伝の止血薬作るぞ! ナルトは冷たい水を汲んでこい! チョウジはオレが指示したとおりに調合してくれ! 何度かオレがやってんの見たことあるお前なら出来るはずだ! サクラとヒナタはそれぞれ腕の止血点を押さえてくれ! お前らなら場所分かるな!」
シカマルの指示に、皆はすぐさま動く。すると、木の上からガイ班が下りてきた。
「シカマルくん! ボクたちも手伝います!」
リーは意気込んで言った。ずっと様子をうかがっていたのであろうか。だがやはり考える時間はなく、シカマルはすぐさま指示を出す。
「シカマル。小隊長の役目、返すぞ」
ネジはフッと笑った。
「なに考えてんだおめーらはっ!!」
演習場にシカマルの怒鳴り声が響く。先程止血を終えすぅすぅ眠るキバを、新米十一人が囲む。
「おめぇらオレに小隊長やらせるためにこんな芝居うったんだろーが、だからってこんなやり方はねーだろっ! キバは危うく死ぬところだったんだぜ!!」
「オレたちだってこんなつもりじゃなかったんだってばよ!! けどキバが……」
話は一時間前にさかのぼる。
キバ『セ、セーフだぜオレ……。みんなの応援のおかげかなっ』
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