『未熟なボクら ―もう一つのNARUTO-ナルト物語― 』
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第14話「皆で重ねた手」
「キバ……。ありがとう……!」
チョウジは初めて、にっこり笑った。
「だがキバ。どうやってそれをシカマルに分からせる」
「簡単だぜシノ。一人が瀕死の重傷を負って、誰も助けなけりゃいーんだ。そーすりゃアイツのことだ、必死こいて助けようとして……自分の気持ち分かんだろ!?」
「つまりシカマルに演技をするってことね。それで誰が怪我したふりをするわけ?」
「オレがやるってばよサクラちゃん! 術でボロボロになったオレに変化して――」
「バーカ! そんなのすぐバレるにきまってんだろ」
ポーチから小刀を取り出し、ニヤリと笑うキバ。
「キバ……?」
ザシュッ……。
ナルトが声をかけたすぐ後に、キバは躊躇なく自分の腹を刺した。
「おいキバ!」
「ヘッ……、ナルト……、マジでやんなきゃ……シカマルには通用しねぇ……」
「だからって……キバ……お前が……!」
「大丈夫だ……ナルト……、オレはシカマルを……信じてる……。だから……みんなも……絶対……その時がくるまでオレを……助けようと……するんじゃ…ね……ぞ……」
キバはバタリと倒れた。皆がキバに駆け寄る。
そして一時間後。無事に済んだキバ。そのいきさつを聞かされたシカマル。
「キバ……済まねぇ……」
シカマルは、眠るキバに低い声をかける。キバの表情はどこか満足げだ。
「チョウジ……悪かった……」
チョウジはううんと首をふり、シカマルに笑う。
「みんな……」
シカマルは、それきり黙り込みうつむく。しばらく考え、そしてシカマルは口を開く。
「……ありがとな」
静かに言い。そうしてシカマルは顔をあげた。いつものように眉間にしわを寄せ、けれど少しだけ済まなそうに、笑う。皆もそれに答え、笑った。
ただ、サスケはとまどい気味で。夢之助は相変わらずだったが……。
「シカマル。実はオレが小隊長の代わりをしていたとき、気が荒立っていてろくな指示が出せなかった。済まない。仕切りなおしてくれ」
「いいんですよネジさんー! シカマルがぜーんぶ悪かったんですしー!」
「てめ、いの――」
「それよりシカマルー、また円陣組みましょー!」
いのは、皆の前に手を差し出した。
「いの、昨日はごめん……。ボクたち仲間なのに、ひどいこと言って……」
チョウジは、いのの上に手を重ねる。いのがううんと笑うと、チョウジもにっこり笑った。
手のひらは次々と重ねられていく……ナルトが重ね……。
「サスケ! 早く来いってばよ!」
「……」
サクラは、サスケを見つめる。サスケは、無表情で手のひらを重ねる。サクラはサスケの手の上に、優しく手をのせる。
最後にシカマルがのせようとしたその時――
「きゃんきゃん」
キバの代わりとばかりに、飛び乗って前足を重ねる赤丸。一同は大笑いする。
「……そーだな。キバも入れてやんねーとな……」
シカマルは、赤丸の前足の上に手を重ねる。そして、一人一人の顔を見る。
「いーか。確かに任務成功率はゼロに近い。だが、任務は必ず成功させる。オレは小隊長として、お前らを誰一人として死なせはしねぇ。だからみんなでがんばろーぜ!」
シカマルはニッと笑い。皆は重ねた手のひらを押し合い気合いの声をあげ。笑った。
ナルト『次回はやっと七班なんだけど……なんかサスケとサクラちゃんが二人でさぁ……』
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ハロウィンイラスト るろうに剣心 October 29, 2012
700000HIT御礼 ナルト絵 July 3, 2010
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