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台風。雨漏りしてます、うちの事務所・・・どうしたもんだか。 今日はアンソロジー『大密室』です。本格ミステリには切っても切り離せない要素である密室トリックに有栖川有栖、法月綸太郎、山口雅也など7名が挑みます(文庫版では西澤保彦を加えて8名)。お得です。作家1人1人にそれぞれの密室観があり、作品の後に添えられたエッセイでそれを確認することもできます。 いちばんのお気に入りは有栖川有栖の「壺中庵殺人事件」。こういういかにもミステリチックな舞台設定、大好きです。登場するのが火村英生というのもシリーズものの安定感があります。でも、違った意味で気になるのは北森鴻のエッセイ中に登場する「重力の密室」。たまにはこういうのも・・・
2004.07.31
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仕事をしていると、本を読む時間はなかなか取れません。学生時代は1年間で100~150冊読んでいたのに、就職してそれが何割か減りました。でも、それは電車通勤だったから。マイカー通勤となった今、かろうじて20冊読めるかどうか・・・さびしいものです。 さて、今夜は『競作五十円玉二十枚の謎』をご紹介。まさにタイトルの通り。もともとは、若竹さんが書店でアルバイトをしていたとき、中年男が毎週土曜日に五十円玉二十枚を千円札に両替に来るという日常の謎(実話)です。 本書では、この謎に法月綸太郎、依井貴裕といったプロ作家の解答と、一般公募で寄せられた解答が載せられています。お買い得な1冊です。その中で1番面白かったのは一般公募だった佐々木淳さんの若竹賞受賞作。風変わりな先輩が出てきて、その人の名は猫丸・・・そう、佐々木淳さんは後の倉知淳さんなのでした。 ちなみに、今「ミステリーズ!」誌に連載されている北村薫さんの『ニッポン硬貨の謎』は、この謎に対する北村流の解答と風の噂に聞きました。すごく気になります。
2004.07.30
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今夜は柴田よしきさんの『桜さがし』を。 再会した京都にある中学校の同級生4人。その身の回りに起きたミステリ的な出来事を解決していく連作短編集。ミステリとしてだけでなく、恋あり友情ありの青春小説としての側面もあります・・・というよりも、こっちがメインでミステリは味付けかもしれません。 8つの短編の中でもっとも印象深かったのは「片想いの猫」でした。小道具としての猫の置物が話を和ませ、それでいて重要な役割を持っていてインパクトがありました。
2004.07.29
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『秘密』に続く映画原作シリーズ(笑)、真保裕一さんの『ホワイトアウト』です。織田裕二主演で映画化されました。 真夏なのに、涼しくなるような真冬、厳寒の雪山でのストーリー。ですが、とても熱い男の物語。 雪に閉ざされた巨大ダム、そこに侵入・占拠した武装グループ、ダム奪還に立ち上がる運転員・富樫、立ち塞がる吹雪、雪山の厳しさ・・・すべては圧倒的な筆力で描かれていて、その情景は想像するに難くありません。途中で目を休めるのがもったいないような、極上のエンターテインメントです。 『ホワイトアウト』は映画も見ました。映画もそこそこよかったと思いますが、やっぱり小説のほうが上だと思います。 本作で真保さんに興味を持った方、ぜひ『連鎖』からはじまる小役人シリーズをお勧めします。本作や『奪取』に比べると地味ですが、とても面白いですよ。
2004.07.28
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こどもの熱は今日も下がりません。39℃のまま。 今日は東野圭吾さんの「秘密」です。入れ替わりものは題材としてはよくある気がしますが、そういうものの中でも、ベストではないでしょうか。とにかく感動させられます、泣けます。泣かされます。 しかし、最後の数ページ、作者は結末を思ってもいない方向へ一捻りします。よけいに切ないような、憤りを感じるような複雑な心境でした。みなさんはいかがでしょうか。 この話を読んだのは、今からちょうど1年ほど前のことです。我が家では、娘が病気で入院していて、病室で読んだ記憶があります。今回は入院せずに済んでほしいものです。 広末涼子主演で映画化されました。
2004.07.27
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今日は、仕事の関係上1ヶ月で一番忙しい日です。 よって日記はお休みします。 -・-・-・-・- 子供が熱を出して大変です。風邪がうつったみたい。
2004.07.26
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暑いし、雨は降るし、日は出るし、雷は鳴る・・・変な天気の一日でした。 今日は北村薫さんの『朝霧』です。 『空飛ぶ馬』で始まり、日常の謎というジャンルを生み出したこのシリーズも5作目になり、「私」も出版社に就職しました。当然のことながら、まわりの人々も少しずつ変わっていきます。もちろん、円紫さんは変わらないけれど。 日常の謎はもはやミステリの枠にとどまらないような気がします。でも、小説の世界観としてはまさに北村薫の世界。たとえ文学談義についていけなくても、その雰囲気を味わい、楽しむことができれば、満足感が得られるでしょう。
2004.07.25
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倉知さんといえば「猫丸先輩」がすぐ思い浮かぶのですが、こういった趣向のものもお勧めです。 舞台は雪に閉ざされ、陸の孤島となった山荘。次々とおこる殺人。犯人はこの中の誰なのか? 事件の真相は? このあらすじを読む限り、古今東西様々なミステリ作家に使い古された設定にほかなりません。しかし、倉知淳という作家は、それを逆手にとります。 悔しがるのか、怒るのか、それはあなたしだいです。ちなみにぼくは「やられた~」
2004.07.24
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本日、おかげさまで100アクセスに到達しました。ありがとうございます。これって、遅いですか? 今夜ご紹介するのは若竹七海さんの『ぼくのミステリな日常』です。もう10年以上前の、彼女のデビュー作です。 若竹七海が編集長を務める社内報に、毎月短編小説を載せることになり、大学時代の先輩に紹介してもらった匿名作家に書いてもらうことになる。送られてくる12の短編小説。1年経って12作すべてを読み終えると・・・ たいへん凝った形式の連作短編集で、一時期この形式が流行った?というふうにも聞いています。12の短編小説はバラエティに富んでいて楽しめるし、何と言ってもその後のお楽しみがあります。(これ以上はネタばれになりそうですが) デビュー作ということで、当然のことですが粗もあります。でもこの小説世界の雰囲気が気に入っています。若竹七海の作家としての原点は、やはりここにあるのではないでしょうか。収録作:「桜嫌い」「鬼」「あっという間に」「箱の虫」「消滅する希望」「吉祥果夢」「ラビット・ダンス・イン・オータム」「写し絵の景色」「内気なクリスマス・ケーキ」「お正月探偵」「バレンタイン・バレンタイン」「吉凶春神籤」 1997年9月13日読了
2004.07.23
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今さらながら、ではありますが・・・『蒲生邸事件』です。 二・二六事件直前にタイムスリップしてしまった受験生の孝史。素性を隠し、蒲生邸に住み込むのですが、二・二六事件の勃発、蒲生大将の自決と孝史はいやおうなしに歴史の波にまきこまれていきます。戒厳令下の帝都東京、一癖も二癖もある屋敷の人々はそれぞれに蒲生大将の死の真相に迫っていくのですが。 ミステリとしては邪道だという人がいるかもしれません。でも、設定の活かし方は「さすがミヤベ」。物語にどんどん引き込まれてしまいます。何も知らない戦前で人間的に成長していく孝史、思い思いに行動する蒲生邸の人々、そして切ないラスト・・・SF的なミステリが好きな方、戦前・戦中に興味のある方、読んで損はしないと思います。ぜひご一読を。 それにしても、夏風邪が治りません。何かいい方法ないでしょうか?
2004.07.22
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一言で言うならば、大いなるマンネリ。またも主人公が同級生の死の真相を追い求めます。 洋介は2年ぶりに東京から父島に帰省したけれど、その2年間に同級生の藤井は精神を病み、翔子の命は風前の灯となるなど様々な変化があります。そんな中、ストーカーにおびえていたという同級生の和希が展望台から転落死・・・やがて怪しかったストーカーが殺され・・・犯人は閉ざされた島の限られた人の中に存在します。 『ぼくと、ぼくらの夏』でデビューして以来、樋口さんの作品にはこの「同級生の死」を扱う作品が多く、ストーリーとしてはワンパターンなのですが、独特の言い回しやセリフさわやかさ、切なさ・・・1度はまってしまうと癖になり、もう抜け出せません。初めて書いたという「あとがき」も要チェックです。
2004.07.21
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夏バテ、夏風邪でつらいです。 今日は加納朋子さんの『ささらさや』を紹介します。加納版「ゴースト」なんて形容されていたようですが、とにかく泣ける話です。 事故で夫を失ったサヤと赤ん坊のユウ坊に降りかかる数々の事件。ゴーストになった夫に助けられながら、サヤはそれらの事件を解決し乗り越えていきます。そして、ふたりの永遠の別れ・・・ SFチックなミステリであり、サヤの成長物語でもあります。 でも、泣けるだけではありません。ユニークなキャラクターと軽快なタッチ。加納朋子の真骨頂です。
2004.07.20
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今日も1日暑かったですね。みなさん、体調管理に気をつけましょう。 ということで、今日はお気に入りの平中悠一「She's Rain」をご紹介します。 実はこの本、平中さんのデビュー作で文藝賞受賞作です。1985年の発行。バブル真っ只中。そして物語もそんな時代の神戸での青春ストーリーです。17歳の夏の短い恋。これからの時代、こんな恋愛はもう存在しないかも知れません。まさに甘く切ないラブストーリーです。 僕がこの物語を読んだのは、今から10年ぐらい前のことだと思います。そのころ、僕はすでにユーイチやレイコより年上だったし、時代も移り変わっていたし、住んでいる街も全然違っていたから、彼らがうらやましかったし、神戸で暮らしてみたいと思ったものです。(未だに神戸へは行ったことがないですが・・・) 平中さんはデビュー当時の雰囲気をそのままに、作品を発表なさっています。よろしかったら平中さんのHP「平中悠一インターネット・ホーム」ものぞいてみてください。お気に入りに追加しておきます。
2004.07.19
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今日からスタートです。当面はこの日記を中心にしていきます。 まったくの初心者ですが、いろいろなことしていきたいと思います。 とりあえず、読んだ本の感想(書評などというえらいものではない)、競馬予想などでしょうか。 なにはともあれ、よろしくお願いします。
2004.07.18
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