Sleeping Sheep

Sleeping Sheep

2009.07.15
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戦争映画は好きなので、観てきた。

玉木宏が主演、タイトル、音楽がからむ、ということから、正直あまり期待していなかった。

が、見終わって、
これは今までで見知った戦争映画の中で、一番ではないか?
と、思わしめた内容だった。
かつて無いかもしれない、こんな戦争映画は。

率直に、そう思った。


そんな少しの驚きと、戦争映画だというのに、とてもすっきりとした気分を味わった。

後味が重くないのだ。

確かにあるのだ。
重要である。がしかし、重くない。
戦争映画なのに空気が、持ち味が、重くないのだ。
悶々としていないというか……。

だから内容に激しさやスピードがあるか、というと、
そんなこともない。
緊張感はある、戦争ゆえの恐怖も感じ受ける。
しかし、こう、淡々としているのだ。
けれど決して淡白ではない。

とても、"普通"なのだ。
戦争しているのに、持つ空気はとても普通。




観る人に訴えたいテーマがはっきりしていて、それを全面に、出す。
そうして、観客に、観終わったあとで戦争について考えさせるのだ。

しかしこの映画は、違う。
テーマはあるが、うるさくない。
非常に、"普通"に描かれている気がする。


けれど、うまく言い表すことはできない……。

だって、戦争の物語というより、戦時中の潜水艦の中の日常、という感じだから。


玉木宏演じる潜水艦の艦長は、人間であり、艦長だ。
今までの映画での艦長は、艦長であり、人間だ。
そこが違う。

かつてないほどに、観ていて人間味を味わった戦争の映画だったかもしれない。



そう、人間なのだ。
きっと、ああいう人達だったのだ。
実際に、自分の手で、戦争を行っていたのは、普通に日常を暮らしていた人達だったのだ。




不思議な映画だ。

面白い。

とても良い映画だ。

かつて観たことのない、味わったことのなかった映画だ。

この映画によって、もう少し、
"戦争"が"身近"になれば、世の中もう少し変わるんじゃないかなあ……。
と 思った。




『真夏のオリオン』
戦争は恐い。けれど、
人間味に溢れる、
穏やかな映画。

こんな風に、人は生きていたいものですね。
いい映画ですよ(^-^)/





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Last updated  2009.07.16 00:25:45
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