その名の通り国産で最も有名なブランド、Famousです。
ベストセラ ーウクレレだけあって手の出しやすい安心
ブランドなんですが ・・・
私はLunaから入ったのと、ブランド名が気に入ら
なくて敬遠していました。
自分で「有名」だなんて、奥ゆかしさがないなあ・・・
みたいな。
また、2万も出せば単板モデルが手に入る今のご時世、
合板に魅力を感じなかったという事もあります。
しかし食わず嫌いもいけないと思い、オークションで
手頃な価格の物を物色し手に入れたのがこれ 、

No.60です。
根性曲がってますねー、Famousを知りたいと言いながら
手に入れたのはかなり古いモデル。
おまけに出品者の説明文には『キワヤに問い合わせたら
「台湾の工場で作らせたけど出来が悪いので数年でやめた」
との事』と書かれていました。なんともアレなモデルです。
そのせいでしょうか、No.60にはデザイン違いの物が存在します。
もっと茶色くてボデイーに黒いバインディングらしきものがあります
(後日塗装である事を確認)。
私の手に仕入れたモデルはFamous以外のブランド名でも生産
されていたようです、全く同じ形、同じデザインのラベルで名前だけ
違う物 を オークションでたまに見かけます。
※「SAMKO」でした。
ではどんな物か見てみましょう。

ボディーはマホガニー系の合板、ネックは不明。
ヘッド裏のアゴ部分が大きく削られています。
この点は使い易そう。

指板も材は不明。フレットは真鍮のようです。
エンド部(〈)が斜めに削られている点は好感
持てます、が・・・

これも合板なんですよね、 断面が 美しくないです。
弦高も高いです。おまけに12フレットが弦の中心に来て
いますのでハイフレットに行くほど音がシャープします。
こりゃブリッジずらさないと使い物になりません。どうりで
短期間で生産終了させたはずです。
ヘッド。

何の飾りもありません、いたってシンプル。
ナットは樹脂のようですが、

これがまたなんともお粗末な溝切り。
中古品なので前のオーナーさんが手を加えた可能性もありますが、
新品エレキギターでこんなになった物を見た事がありますので
オリジナルの可能性も捨てきれません。
ペグ。

廉価モデルなのでグレードの低い物を予想はしていましたが・・・
紙のワッシャ―が挟まれています、いやはや。
サウンドホール周り。

ロゼッタは2本線のペイント。継ぎ目ではっきりと太さが違 ってま す。
尚、古い国産ウクレレにはこういった塗りロゼッタが多く見られます。
そして弦高不良&音痴の原因、ブリッジ。

高い!
横から見るとコの字型で、接着面積が広い分強度は増しますが
その分高くなってしまったようです ・・・このままではダメです、
まともな音が出ません。
接着強度を落とさず弦高を下げたい・・・さんざん悩んだ結果、
こうなりました。

フロイドローズ風ブリッジ!
指板側に向け斜めに削って接着 面積 を稼ぎ、かつ弦高も下がるという
一石二鳥の荒業。ヒップアップスタイルがかっこいいです(自画自賛)。
もちろん見た目だけで、あんな立派な機能はありません。
ただ斜めに削るだけでは弦を掛ける部分が上がってサドルに弦が
乗ってくれないので 弦 溝を長めに 切り、 サドル付近から出すように
しています。
取り付け位置を3ミリほど下げたのでブリッジを剥がした 跡 が見えて
しまいます。それを隠すため、以前購入したマホガニー板を貼り付け
ました。
あとは剥がした表板の塗装を済ませれば終わりですが・・・
この後トラブル発生!
その顛末は後日という事で。