君の中で僕は…

君の中で僕は…

Dec 25, 2005
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カテゴリ: 闇
「自由」が私の存在意義だった。
「カゴの中の自由」「自由の中の鎖」が私の生きる世界だった。
そこでは、食うか喰われるかの醜い争いばかりだった。
その中で、私は蝶のように舞っていた。
花に舞い寄り甘い蜜を吸って離れていく蝶だった。
この世界で、私は気まぐれなネコだった。
獲物を油断させて、心を掠め取って行く卑怯なネコだった。
そして私はその中で、汚れながら生きてきた。
こんな世界で、総てを利用して、生きてきた。



傍から見ればどうしようもない人間に、私は捕まった。
その人間の傍は、居心地がよかった。
たまに向けられる冷たい瞳や、拒絶反応、怒り
そういうものがあっても、居心地が悪くなることはなかった。


だけど、時々思う。
この人間と知り合って、いろんな「自由」と「色」を知った。
そんな私が、前のように蝶になったら、ネコになったら、
どれだけ人の心を動かすことができるのだろう、と。
いつかの悪魔の囁きが聞こえた気がした、「遊んでしまえ…」と。


甘い誘惑の声を聞きながら、私は今日も人間の隣に居座り続ける。
その人間が、頼れる人間を隣に座らせたときにでも、実行しようかと。












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Last updated  Dec 25, 2005 12:45:15 PM
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