荷葉団団

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2014.01.18
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カテゴリ: 映画 #cinema

【送料無料】木下惠介生誕100年 香華〈前篇/後篇〉/岡田茉莉子[DVD]

正月早々から3時間もある日本映画の大作、消耗しました。前後篇にわかれているので、休憩をいれてほしいです(苦笑)。

いわゆる「女の一生」ものです。

岡田茉莉子さん、私が物心ついたころにはもうちょっと「コワい顔」になっておられましたが。流石にお若いころは綺麗ですね。
しかしちょっと外国人の系統がはいっているので、よくみると芸者姿には違和感があります。

ほぼ20代から60代くらいまで一人で演じておられますが、本当に熱演で、頭が下がります。
芸者って毎日酔客の相手をしなくちゃいけなくて大変な仕事ですね。私だったらあっというまに体を壊して死んでしまいそうです。

それより、そのお母さん役の乙羽信子さんが、役柄的にも演技的にも、興味をひかれます。
なんというか、いうたらひじょうに「現代的」なんですよね。
快楽主義者で、神仏などは信じないし、男がいないと始まらない。綺麗な衣装、おいしいものが大好きで、退屈には耐えられない。


こちらもある意味汚れ役であり、大変な熱演であります。

お母さんのほうは、男をいろんな意味で頼りにしすぎであり、娘さんのほうは神仏に依存しすぎであるように思いました。
どちらも正直、あんまり頼り過ぎてもええことない気がします(笑)。

娘さんのほうはある意味その時代、水商売関係の方としては頂点を極めたといっていいと思うのですが。若いころから置き屋の女将さん、パトロンになってくれる旦那さんといった方々に恵まれ、心を入れてもらって育っていて、お母さんの方はそういう娘を内心羨ましく思っていたかもしれないのですが。
当人としては(真面目な方にはありがちなことですが)そういった自分の幸運には満足することはなく、これからも生きていかれるという、こういう一昔前の文芸物にありがちなお話でありました。

今は、人間がドライになってますから、一代で資産を築く女傑というのは結構おられると思いますが。それを映画化しても、あんまり映画としては面白くないというか、女優さんたちとしては演技を見せるところがないかもしれません。








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Last updated  2014.01.18 09:35:01
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