乱筆乱文縦横無尽

2009年10月19日
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カテゴリ: 読書日記

オリオン座流星群についての記事 を読みました。次のチャンスが70年後ということになると、自称「天文ファン」としてやはり気になります水曜日の深夜がチャンスとのことで、仕事が終わったら観に行きたいところです。問題はただ一つ、「果たして仕事が終わるのか?」ということだけ水曜日は毎週深夜まで残っているのでムリかなあ。


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今日は10月16日に読み終えた『 織田信長 最後の茶会 「本能寺の変」前日に何が起きたか 』を紹介します。著者の小島毅氏は中国思想史の研究者ですが、ここ数年は著者自ら「道草」(p.256)と称する、日本史関連の著作を書き連ねています。本書と同じ光文社新書からも『 足利義満 消された日本国王 』を刊行しています。

さて本書では、日本の歴史上の大きな「謎」の一つ、「本能寺の変」が起こった理由を、これまでの諸説とはまったく違った観点で推論しました。



本書ではまず初めに織田信長がこれまでどのように描かれてきたかに注目します。私の勉強不足なのですが、戦前までは織田信長は「勤王家」として扱われてきたとのこと

次いで、本能寺の変の「黒幕」について、これまでの研究を参考にして論じます。そこでは正親町天皇や近衛前久などが挙げられていますが、著者の考えは明らかにはされていません。

以後の章では、著者が専門とする中国(東アジア全体)との関連の中から、当時の時代背景への教科書的理解の誤りが示されます。それは「永楽通宝」があまり流通されていなかっただとか、「勘合貿易」という言葉への疑問など、このあたりは面白く読みました。さらにその後は東アジアの「暦」について詳しく説明されています。



結局、著者の結論ははっきりと明示されてはいませんこのあたりは欲求不満がたまりますが、おそらく次のような考えなのではないでしょうか。それは、織田信長による「明暦への改暦要求」を恐れた朝廷内の有力者(近衛前久?)によって信長暗殺の陰謀が図られたということです(多分…)。これがどれだけ真に迫るものなのかは、正直評価できません。蓋然性のレベルでいえば、「ありえなくはない」ということになるでしょうが…。



結論的には何とも微妙ですが、全編を通じて面白く読みました。次回作にも期待したいと思います。それはおそらく「坂本龍馬」でしょう。著者は坂本龍馬を「計画性のない、思いつきに頼る、場当たり主義な男」(p.21)と評価し、「ご不満の向きからの果たし状は、いずれまた光文社新書にてお受けすることにしよう」(同)と啖呵を切っていますどのように龍馬を「斬る」のか、楽しみにしています。



織田信長 最後の茶会 (楽天ブックス)
※光文社(光文社新書) 2009年 ★★★★☆(手軽な読み物です)



足利義満 消された日本国王
※光文社(光文社新書) 2008年 ★★★★☆(こちらも面白く読みました) 


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Last updated  2009年10月20日 02時36分41秒 コメントを書く
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おこめ@ Re:中島京子 『ハブテトル ハブテトラン』(05/11) 突然のコメント失礼します。 人違いであれ…
逆立ち天子6189 @ Re:斉藤光政 『偽書「東日流外三郡誌」事件』(07/05) 東日流三郡誌を真書とした古田氏は残念で…
悪女6814 @ Re:ジノリのプレート(ロイヤルブルー)(05/22) おはようございますヽ(*´∀`)ノふぉろーし…
尼尊太郎@ Re:金容雲 『日本語の正体』(11/09) こちらを見てください。 韓国の学界でも…
Sonic @ こんばんは コメントありがとうございます。 本書…

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