乱筆乱文縦横無尽

2010年03月31日
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カテゴリ: 読書日記

この流れに出遅れてしまったため、126円ジャストからの戻り売りを狙いましたが、そのまま126円50銭までさらに上昇ここでもう見切りました。今週の利益がすべて吹っ飛び、マイナス圏に突入ですトレンドに乗り切れないまま、相場に翻弄される素人っぷりを露呈してしまいましたこれからもう一勝負して挽回したいと思います。


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さて今日は、3月11日に読み終えた『 鑑真 』を紹介します。鑑真の名前は「 盲目の身になりながらも渡日を果たした唐の高僧 」として知られていますが、私もこうした一般的な知識しかありませんでした。本書はその渡航の苦労よりも、鑑真が日本の仏教にどのような影響を残したのか簡潔に紹介してくれる好著でした。



鑑真  岩波書店(岩波新書) 2009年 ★★★★★


「失明」という人間にとって大きな苦難を乗り越えて渡日を果たした という「 美談 」のレベルです。本書ではこの渡航の苦労話を最小限にとどめ、鑑真の中国における法統や足跡、そして日本における鑑真の諸活動を細かにまとめあげています。


私が興味深く思った点を列挙すると、まず 鑑真が天台宗の法脈の中に位置づけられる ことです。鑑真が中国で具足戒(正式な僧となる際の戒め)を授かった際、その和上(師)となったのは弘景という僧でした。この弘景は、中国天台宗の実質的開祖の孫弟子にあたります。鑑真といえば律宗と即断しがちですが、本書によれば鑑真は「 天台の教えを日本に根づかせよう 」(pp.156-157)という意図もあったとのことでした。


次に 唐招提寺の名前の由来 です。これまで「招提」とは中国では私寺を表す言葉とされてきたようですが、本書によれば「招提」とは「柘闘提奢」の文字を誤って縮めた言葉であり、本来の意味は「 各地から集まった僧たちの住む所 」(p.127)を指しているとのことです。鑑真が日本で授戒をおこなうにあたり、それが形式で終わっては意味をなさないため、生活の中で戒律を実践させるための場所であったようです。それが今なお奈良の地で堂々と構えていることを思うと、何とも厳粛な気持ちになりました。


さらにもう一つ付け加えておくと、 鑑真を日本に誘った普照らが聖徳太子の名前を挙げて渡日を願った という話を今さらながら面白く感じました。この普照らに対して、鑑真は中国天台宗の慧思が海東で転生して教化に励んだとの言い伝えを聖徳太子とつなげて考えました。これは『唐大和上東征伝』に伝わる有名な話ですが、「聖徳太子非実在説」の観点からすると、西暦734年当時に聖徳太子はすでに実在の人物とされているのです。『日本書紀』が完成したのは720年のことですから、わずか10年ほどで聖徳太子は日本仏教上の偉人とされたわけです。日本における「聖徳太子」の普及と受容の経緯については、さらに勉強したいと思いました。


以上、多少話がずれましたが、本書は有名な鑑真に事績を詳しく知ることができる著作としてとても有用だと考えます。「 名前は有名だけど、あの人って結局何なの?


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Last updated  2010年04月01日 01時27分46秒 コメントを書く
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おこめ@ Re:中島京子 『ハブテトル ハブテトラン』(05/11) 突然のコメント失礼します。 人違いであれ…
逆立ち天子6189 @ Re:斉藤光政 『偽書「東日流外三郡誌」事件』(07/05) 東日流三郡誌を真書とした古田氏は残念で…
悪女6814 @ Re:ジノリのプレート(ロイヤルブルー)(05/22) おはようございますヽ(*´∀`)ノふぉろーし…
尼尊太郎@ Re:金容雲 『日本語の正体』(11/09) こちらを見てください。 韓国の学界でも…
Sonic @ こんばんは コメントありがとうございます。 本書…

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