乱筆乱文縦横無尽

2010年06月27日
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カテゴリ: 読書日記
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今日は結局、昼過ぎから仕事をしてきました。夕方まで粘りましたが、すべては片づけられずじまいその後は実家に帰って夕食を食べさせてもらい、22時過ぎに帰ってきました。往復2時間の電車での移動中は、ほぼ爆睡それでも眠い今日この頃です。


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さて、今日は5月13日に読み終えた『 増補 日蓮入門 』を紹介します。副題は「現世を撃つ思想」。著者の末木文美士(すえきふみひこ)氏の著作は『 日本仏教史 』(新潮文庫)や『 日本宗教史 』(岩波新書)をすでに読んでいます。「解説」の花野充道氏によれば、著者は「全く自由な立場に立つ」(p.254)とのことで、本書の内容は公平さが保たれていたように思います。


日蓮入門増補

増補 日蓮入門

価格:945円(税込、送料別)


※末木文美士 『増補 日蓮入門』 筑摩書房(ちくま学芸文庫) 2010年 ★★★★★


本書はもともと「ちくま新書」として2000年に刊行された著作の増補版で、「鎌倉仏教と日蓮」という章が増補されていました。そして、日蓮の生涯をたどりながら、その思想をテキストに即して解説しています。本書の独自性とは、日蓮の遺文について「 真蹟がなくても真撰の可能性があるものをできるだけ生かして日蓮を描きだしたらどうなるのか


いわゆる「鎌倉新仏教」に関して私の知識は教科書レベルでしかないので、多くのテキストを紹介しながら日蓮の生涯をたどる試みはとても面白く感じました。なかでも日蓮による法然との思想的対決が非常に興味深かったです。実際、日蓮と法然の間には、100年に近い年月が離れていますが、日蓮も若い頃には念仏を学んだことがあるとのことで、「 法然説から脱却していかに自らの立場を確立することができるか 」(p.111)ということもその対決には含まれていたようです。


念仏だけを唱えれば成仏できるという法然の専修念仏は「易行」という側面もありますが、実際は 念仏の絶対的優位性を主張した過激な考え というのが著者の見方です。日蓮はその過激さを見抜いており、自らも同質の過激さを持つがゆえに、「 日蓮の法然批判には一種の近親憎悪 」(p.116)があるという指摘はとても面白いものがあります。さらに、「 それゆえにこそ、日蓮は敵である法然から多くのものを学び取ることができた 」(同)としていました。


本書を読んで、改めて天台宗に興味を抱きました。法然も日蓮も、さらには禅宗の栄西や道元も、もともとは延暦寺で学んでおり、現代仏教にも連なる鎌倉新仏教の母胎である天台宗や『法華経』そのものを理解したいとも思いました。何か手頃な本を探してみたいと思います。また、先日実家で旅番組を見ていたら、身延山の桜が紹介されていました。近場であるにもかかわらず、山梨県はほとんど旅行したことがありません。紅葉の時期も良さそうなので、今年の秋に訪ねてみたいと思います。


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Last updated  2010年06月27日 23時40分14秒
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おこめ@ Re:中島京子 『ハブテトル ハブテトラン』(05/11) 突然のコメント失礼します。 人違いであれ…
逆立ち天子6189 @ Re:斉藤光政 『偽書「東日流外三郡誌」事件』(07/05) 東日流三郡誌を真書とした古田氏は残念で…
悪女6814 @ Re:ジノリのプレート(ロイヤルブルー)(05/22) おはようございますヽ(*´∀`)ノふぉろーし…
尼尊太郎@ Re:金容雲 『日本語の正体』(11/09) こちらを見てください。 韓国の学界でも…
Sonic @ こんばんは コメントありがとうございます。 本書…

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