乱筆乱文縦横無尽

2010年11月18日
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カテゴリ: 読書日記
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休み明け早々、仕事の忙しさが再加速です思えば去年に比べて仕事の量が明らかに倍以上増えてます。この苦境を乗り切るために、休日出勤という選択肢も現実味を帯びてきました1年365日、ほぼ休みなしで働いた2007年を思い出す今日この頃です…。


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さて、今日は9月29日に読み終えた『 田中角栄の昭和 』を紹介します。「今太閤」と呼ばれた元首相の田中角栄の生涯をたどった著作です。


田中角栄の昭和

田中角栄の昭和

価格:945円(税込、送料別)


※保阪正康 『田中角栄の昭和』 朝日新聞出版(朝日新書) 2010年 ★★★★☆ 





著者の保阪正康氏は精力的に昭和史に関する著作を発表されていますが、「歴史家」や「歴史研究者」という呼称を用いようとすると何とも座りの悪い気持ちがします。それは、歴史に迫る手法がやはり「歴史研究」とは言えないということです。「歴史研究」とは先行研究への言及と、問題視角の設定が前提ですが、保阪氏にはそれがありません。本書の著者紹介にもあるように、「ノンフィクション作家」というのがふさわしいのでしょう。


それはさておき、本書は政治家田中角栄の生涯を、史料や証言に頼りつつ、保阪氏の視点から再構成しようというものです。面白く読んだところと、やや残念に感じたところが混在していた著作でした。


まずは興味を引かれた箇所の紹介から。それは 角栄の軍隊生活


この間の経緯は著者の保阪氏も自ら憶測としていますが、結核を騙って軍を除隊した経験を語る山岸氏(仮名)という人物に、「 わしが田中さんを好きというより、尊敬しているというのは、あの人は戦争が嫌いだったと思うからや。あの人は、仮病を使ってでも軍隊を離れた人やと思うからや 」(p.25)と語らせ、角栄も同様の手法を用いた可能性があることを示唆しました。


一方で物足りなく思ったのは、ロッキード事件以降の 角栄のキングメーカー時代 に関する言及が少なかったことです。ロッキード事件以後の晩年の様子については終章で触れられていますが、田中を裏切った形となる竹下登との関係などにページはあまり割かれていませんでした。このあたりの情勢を詳しく知るには、後藤田正晴の回想録などに直接触れた方が良さそうです。


最後に、本書は400ページにも及ぶ大著でしたが、案外さらっと読めました。今後、二度と現れそうにない猛烈な個性の持ち主である田中角栄という政治家を知るには、お手軽な本だと思います。1950年代から70年代の、経済成長最優先時代の雰囲気を感じることもできる本でした。


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Last updated  2010年11月19日 04時13分22秒
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おこめ@ Re:中島京子 『ハブテトル ハブテトラン』(05/11) 突然のコメント失礼します。 人違いであれ…
逆立ち天子6189 @ Re:斉藤光政 『偽書「東日流外三郡誌」事件』(07/05) 東日流三郡誌を真書とした古田氏は残念で…
悪女6814 @ Re:ジノリのプレート(ロイヤルブルー)(05/22) おはようございますヽ(*´∀`)ノふぉろーし…
尼尊太郎@ Re:金容雲 『日本語の正体』(11/09) こちらを見てください。 韓国の学界でも…
Sonic @ こんばんは コメントありがとうございます。 本書…

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