全3件 (3件中 1-3件目)
1
状況が飲み込めないまま、寮から工場に降りると工員が集まって話をしていた。今週の月曜日の夜、11頃に通訳から電話が有って、老板がトラックから落ちて怪我をした!っと言って来た。集まった数人から事情を聞くと、青ざめた表情で話してくれたのは、コンテナの積み込み中、フォークリフトの上に載って積み込みの指示をしてた老板が足を踏み外して落ちたらしい。その現場に歩いて行って見ると、地面のコンクリートに大量の血痕が…これは危ないかなっというくらい出てた。僕が現場に来たときはすでに病院に行った後であり怪我の程度はわからないが、残された血痕とかみんなの話を聞くと、かなり危ない状況みたいだった。すでに夜12時頃になっており、コンテナは9割方積み込みが終わっていたので、これで出荷するように指示を出して書類をまとめさせた。残っている工員も動揺が広がっているが、仕事を片付けて帰らせるように指示を出した。翌日、付き添って病院に行ってた従業員から話を聞くとまだ意識は戻らないが、医者の話だとかなり重篤な容態らしい。数人の幹部を呼んで従業員に動揺しないで仕事するように言った。午前11頃になって、病院にいる従業員から老板の意識が戻ったと電話が有った。記憶も大丈夫らしい。昼から数人で病院に行ってみると、丁度CTの検査を受ける時で家族もかけ付けていた。本人話も出来る状態で、後は検査しだいで転院するという。結局頭部は切って大量の出血をしていたが、脳挫傷とか骨折は見られず、左肩の骨折と肋骨4本を骨折していた。後は数箇所打撲をしていたが、頭にそんなにダメージが無ければ日にち薬で何とかなるだろう。本人に工場はみんなで頑張るからゆっくり休むように言って病院を後にした。翌日帰国する前にもう一度顔を見ておこうとお見舞いに行ってきたが意外と元気そうだった。とは言っても起きられないが。この老板とは工場の管理の事とか、経営の事を話をしていたのでどうしてもほっておけなくていろんな事が気になってくる。数日前も夜食事中の会話でこの会社を譲りたいという話を聞いてて色々助言をしていたが、自分は工場経営の能力が無いと言っていた。一緒に事業をする事も以前話をしていたけど、是非それをやりたいが、工場経営とふたつの会社の経営は自分には無理だと言って、工場の売却話を出してきた。いや、売却で無くても僕の息子と自分の娘を結婚させようと企んでいる。そうすれば経営から手を引いても大丈夫だと言っていた。経営スタイルが古いので、工員はほとんど出稼ぎで、自分は老板で自分が法律。気に入らない奴はすぐに止めさせて、人材が育たない。だから、何年しても工場の品質が良くならない。ミスの直接的な現象は工員から発生するのだが、それを管理出来ない所が問題。でも突き詰めて行くと、老板の考え方に突き当たる。やっぱり、あんたが悪いとなる…なので、工場の経営から引いてもらい工員に根気強く考え方を話していかないといけないが、工員も中国人。そう簡単な話ではない。日本人の僕に出来るような簡単な事ではないのだ。ただ言えるのは、老板と工場の要にいる愛人には誰も注意出来ないし、意見を言うことも出来ない。だから僕が言う。僕が上客である限りある程度の事は聞いてくれるし耳も傾ける。誰も言う人がいないんだから、仕方ない。僕はとにかく品質が良くて安い商品をタイムリーに欲しいのだから。その為にはどうしたら良いか、考える。。。
2011.05.28
コメント(2)
今週の水曜日の事、工場の近くのバス停からバスに乗り南桂路に向かうバスの中、3人の子連れママさん達が乗ってきた。幼稚園から子供を連れて帰る途中なのかな。3分の一くらいの乗車率の中、子供が騒ぎ出す!中国では一般的に見られる光景だが、少子化の極み小皇帝達は怒られる事もなく、ヤリタイ放題だ。それに加えてママさん達が世間話に花が咲く。とにかく騒がしい!いいや、うるさい!その日は少々僕の虫の居所が悪かったのか、だんだん我慢出来なくなってきた。中国国内ではなるべく日本人の顔を隠して生活しているが思わず、うるさい!お前達の家じゃないんだ!!バスの車内が一瞬で静かになった。横に座ってる通訳が僕の言葉を中国語でママさん達に告げる。数年前から出張で中国に出入りしているが、こんなに怒鳴ったのは初めてだ。公共の車内や道路やいろんな場面で目立つ彼らの自己中心主義、公共の概念が無い。もちろん、中にはお年寄りに席を譲る者もいるし、衣食足りて、礼節を知るの例えの通り少しづつではあるが、変わりつつある中国。
2011.05.28
コメント(2)
時の流れは速いなぁ、もう5月だ。世間様は5月のゴールデンウイークなので僕も少し休ませてもらおう。僕が出張で良く行く広東省は日本と違って四季が無い。正確に言うと、春と秋が無い。今年も寒い冬からいきなり夏が来た。その夏が12月まで続く。もちろん雨季の時期も有るが、年によってかなり降水量にばらつきがあるようだ。その広州に毎月一回くらい出張で行く。4月に行ったとき、広州行きの飛行機のチケットを予約しようとしたら無茶無茶値段が高くて、どう言う風に日程を調整してもかなり高かった。なのでやむなく香港から広州に入るルートを選択した。これは中国に入る時間を計算すると、どうしても朝便になってしまう。香港に一泊してから中国に入る手もあるし、電車かバスで深センに入ってから一泊する手もあるけど、性格上とりあえず目的地に早く着いておきたい。だから今回は朝便で昼過ぎに香港に入って、フェリーで広州の順徳港に入るルートを選んだ。でもその為に夜行バスでの移動と朝の空港での待ち時間と年齢的にかなり辛い移動となった。香港空港は初めて行った為、良く勝手がわからず少しうろうろしたが、良く出来た国際空港だ。でも、5分遅れでフェリーに乗れず、次の船まで約2時間待ちになった。重いスーツケースとパソコン入りの鞄、そして毎度おなじみの中国銀行のマネージャーの友人の為のテレビを提げているので、一歩も動きたくなかった。二時間ひたすら待って乗船して、少しほっとしたのを覚えている。ここまで来れば何度か通った道なので、入国した後ホテル行きのバスに乗ってホテルに入れば良い。しかし今回は入国した後税関で思わぬトラブル発生!!「これはなんだ?」と税関職員。これはお土産のテレビです。そう答えると、「開けろ」いいですよ、開けますよ。でも、そのテレビに税関職員は何が納得出来なかったのか、質問して来るが、こっちは中国語が出来ないから英語は出来るかと聞いたら、相手は英語が出来ないと言った。内心ほっとした。なぜかと言うと僕は英語も出来ないからだ。日本人はみんな英語が出来ると思っている中国人が多いのでなんとなく恥ずかしい思いをしてしまう。いいや、そんな事よりこのトラブルを何とか乗り切らないといけない。通訳に電話しようと電話を取り出すと圏外になってる!良く考えたらここは郊外にある為電波の拾いが良くないみたいだ。その事を話すと外に出て電話しろと言うので、いったん外に出て電波状態のいい所で通訳に電話する。「〇〇さん!今税関につかまっているからすぐに港に来て!張本人のどぅさんも連れて来て!」そう電話するとタバコを一服。そして、税関に戻るともうすぐ通訳が来るからと伝えると「どこからくるの?」街から来るから30分くらいかな?そう言うと、税関職員は「もういいからテレビを持って行け!」と言った。また箱に適当にテレビを入れてそそくさと税関を抜けて外に出ると、もちろん、バスはいないしタクシーもいない。とりあえず通訳にもう来なくていいからと電話した後、またタバコを吸った。あの税関職員は仕事が終わって早く帰りたくて僕を開放したんだな。この後の船は無いので港全体が業務終了に向けて灯が落ちてゆく。どうしようかなっと思った所にひょろひょろと一台のタクシーが。もうこれに乗るしか選択肢が無いと思って、街まで行ってくれと言うと、60元だと言う。ぼったくりめ!と思いながらも他に選択の余地は無いのでそのタクシーに乗ってホテルに向かう。ホテルで待ってたどぅさんに散々文句を言って、両替のお願いをしてチェックイン。荷物を部屋に置いてからお腹がすいているのを思い出して外の食堂に食べに出る。時計を見るとPM10時半。かなり辛い移動だったなぁ、と思いながらマッサージに向かった。香港でなにかするのならいいけど、やっぱり広州直行便がいいや。大いに反省しながら今回の訪中初日の夜は落ちて行った。
2011.05.01
コメント(2)
全3件 (3件中 1-3件目)
1


