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2024.01.02
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テーマ: 邦画(833)
カテゴリ: ホラー


こんにちは、みち太郎8です。


今回は、邦画のホラー映画を紹介していきます。
ちょっと色々とひねって作っており、考察が必要な感じな作品です。
元ネタは鹿児島の喜界島の伝説で、本当に伝えられているお話です。
イマジョ伝説というもので、本編にガッツリと出て来ております。
VRとホラーを融合させた内容で、呪怨の監督ですが何かリングっぽかったですね。
村シリーズより、こっちの方が断然良かったですねー。
結局、最後の終わり方は疑問が残る感じで終わっています。


忌怪島






あるVR体験の被験者である園田哲夫。
VRの為の機械を装着していると背後からは金属を引き摺る音が聞こえてきます。
井出は体験をしている様子を観察しますが、警報が鳴り自分も同様に機械を装着し、どうなっているのか体験します。
園田は気付けば、赤い服を着た女に膝枕をしてもらっている状態でした。


怯えた園田が海へと走っていきました。
すぐ近くで女の声が聞こえます。
海に入った園田の目の前には赤い鳥居が立っていました。
園田は海に沈んで行きました。
現実の世界で井出は頭から血を流して、全身びしょ濡れになって死んでいました。

シンセカイと言うメタバースの世界で、主人公を迎え入れる井出。
デナゲート社でチーフをやっていると自己紹介します。
シンセカイは島を丸ごとスキャンして、そっくりな島をバーチャル空間で作っていると話します。
メンバーは5人で、井出の他に山本、北島、深澤、三浦の若い4人が参加していました。
脳科学のスペシャリストである主人公に相談があると言う井出。

目の前にいた女子高生にVRのゴーグルを取られてしまい、映像が強制的に停止してしまう主人公。

船は境島と呼ばれる島に到着します。

山本に車で送迎してもらい、デナゲート社が借りている場所へと案内される主人公。
そこではシゲと呼ばれる老人が雑用などの世話をしてくれていました。

仕事場へと到着し、メンバーから紹介を受ける主人公。
挨拶もそこそこに、自分の机を教えて貰い直ぐに機械をセッティングしていきます。


主人公が設定した世界で、匂いも感じられる様になっていました。
潮の匂いや、感覚に感動する一同。
主人公が解説中に、急にノイズが走り、辺り一面が真っ暗になり、主人公以外の姿が見えなくなりました。
一軒の家が見えて、灯りが灯ると、赤い服を着て、足に鎖がついた女が近付いて来ます。
主人公が後退ると海で尻もちをついて倒れてしまいます。
チーフというコードが入った手が後ろから伸びてきます。

深沢にVRヘッドゴーグルを取られて、意識がもとの世界に戻る主人公。
他のメンバーは気付いていない様子で、主人公は自分の服が濡れている事に気付きます。
メンバーの中に、井出が居ないことを尋ねると、死んだと言われてしまいます。

リンはシゲへとお弁当を持っていく途中で同級生に絡まれてしまいますが、一人でやっつけます。
お前もハブられるとリンに言う同級生。
シゲの部屋には誰もいませんでした。

シゲが道の角にあるお墓にお供えをしていると、子供たちに体には当たりませんが、石を投げつけられます。

主人公は役所に移動届けを提出します。
役所職員の肥後(なだぎ武だった)が受け取ります。
職員の渡が、主人公に園田さんの?と言い、骨壺を渡そうとします。
慌てて止める肥後。
ハウスで働くと説明すると井出の事を話しだしたので、いつ亡くなったか聞くと、大潮の日だと話します。
その後に井出とシンセカイで話していた主人公は不審に思いました。

園田の娘の環が遺骨を引き取りにやって来ました。
家にあった荷物と共に受け取ります。

主人公と環は同じバスに乗りますが、途中で誰も押していないのに降車チャイムがなり停車すると、バスが故障して止まってしまいます。
何もない場所で止まってしまい、主人公は携帯のナビを頼りに勝手に歩き出します。

浜辺へと辿り着いてしまう主人公。
環も鳥居の見える同じ場所へと辿り着くと、急にシゲが現れます。
ナタを持っており驚く環。
シゲの事を呼ぶユタのトキ。

トキの家に呼ばれる主人公と環。
バスが故障してここに呼ばれて来たと言われてしまいます。
環の手を取るトキ。
水で死んだかと言うトキ。
環には園田の遺骨から水が流れる様子が一瞬見えました。
環が急に崩れ落ち、主人公に寄りかかります。
トキが環の肩に手を置くと、主人公の後ろの離れた場所に、井出と園田の姿が浮かび上がりますが、主人公が振り返るとその姿は消えていました。
何かあったらいつでも来るように言うトキ。

環と主人公は二人で歩きます。
環が園田は自分たちのことを放ったらかしだったと主人公に話すと、主人公は的外れな事をいいます。
人間が嫌いなのかと聞かれて、好きとか嫌いとか考えた事がないと答えます。
大きな道に出た所で、誰ともすれ違わないことに疑問を感じる環。
スキャンしたプラットフォームみたいだと言う主人公。

園田の家へと案内される主人公。
その家は、VRで見た映像の場所である事に気付く主人公。
環に園田は誰か女性と一緒に住んでいなかったかと尋ねます。

会社に戻り、井出と園田の関係を尋ねる主人公。
皆にもう警察が調べたから蒸し返すなと言われてしまいますが、同じ時間に同じ死に方をしているのにおかしいと突っ込みます。
二人が亡くなった時のシンセカイの映像を流す主人公。
園田に向かってくる黒いモヤのような物が映りました。
井出と被験者の園田が同時に亡くなっており、この浜で何かがあった。
ブレイン・シンクロニティの研究をしていたんじゃないかと言う主人公。
バーチャル内で、記憶や思考、感情まで他人と共有しようというシステムでした。
あらゆる感情や恐怖などを共有するために、井出は被験者の脳活動データを収集していたのでした。
ミュラーニューロンという神経細胞の活動データを残せれば、他者の脳活動に入り込むことが可能だと話します。
北島が何かの欠陥があって二人は死んでしまったと言うと、肉体は死んだが、脳のデータはシンセカイに残っていると言う主人公。

仕事場の外をシゲが通りかかった際、赤い服を着た女を見かけますが、振り返ると誰もいませんでした。

園田と井出の脳データのバグを調べるために、自分たちの脳データもプログラムに学習させようと言う主人公。
シンセカイのメンバー全員のデータをインプットしますが、主人公は何かが足りないと言います。

主人公は環に呼び出されて、通帳にあったシンセカイという会社から振り込みが度々ある何か知らないかと言われます。
何で女の人と住んでると言ったのか聞かれて、言葉を濁す主人公。
環は父親に何があったか知りたいと言います。
園田と井出は同じ日に同じ死に方をしたと言われて閃く主人公。

ユタのトキに脳のデータを取るための機械を取り付けます。
島民も集まって興味津々でした。
島民たちはシャットアウトして、トキと環の二人で集中できるようにします。
環はトキの手を握ります。
トキは環の頭に手を置き、祝詞を唱えると園田の骨壺が動き出し、トキの脳波が乱れ始めます。

骨壺から水が溢れ、環の側に誰かが立っており、水が滴る音がします。
外では雷鳴が鳴り始めました。
園田と思われる人物が島から出るように環に語りかけます。
更にトキの脳波が乱れに乱れます。
トキが環の手を離し、遠ざかっていく園田。
待ってとトキの手を掴む環。
しかし、それはトキの手ではなく黒ずんだ謎の手でした。

トキの脳波のデータを調べる主人公達。
黒い謎の映像を調べるために、擬似的にシンセカイで霊感を体感できるようにしているのでした。
データを作り上げるのに、明日の朝までかかるようでした。

環にデータが出来れば、何があったかだけでなく、園田の記憶や感情も共有できるかもしれないと話す主人公。
環の事をどう思っていたかも分かるという主人公に、分からないままでいいと話す環。

北島がベロベロに酔っ払って仕事場へと入ってきます。
データ作成が終了する通知音が鳴り、北島はVRゴーグルを装着します。
スタートしようとすると、部屋の中に水の音がして、どこからか水が流れてきました。

主人公達が仕事場へとやって来ます。
床一面に海水が広がっていました。
山本が井出の時と一緒だと言います。

監視カメラの映像を確認していると、突然警告音が鳴り響き、園田と井出が亡くなった時の映像に変わります。
以前あった、黒い影は消えていました。
北島の脳波のデータからの映像を流す主人公。
PCの映像が幾重にも重なって映っていたりして、急に現れる赤い服を着た女性。
大きなモニターに海の中に立つ鳥居が映りました。
赤い鳥居に向って歩いていく北島。
気づくと海の中に立っており、目の前には赤い服を着た女性がいました。
振り返ると背後に赤い女が居て、海の中へと沈んでいく北島。

あれは正体はあの黒い影ではないかと言う山本。
床には長い髪も落ちていました。
黒い影がデータから抜け出したのではないかと言う主人公。

飲み会帰りの秋奈、肥後、栄。
木々の間を通り抜けていると、立ちションをし出す肥後。
女の声が聞こえた秋奈が木を見上げると、上に赤い布と人間の姿が見えました。
走って逃げる秋奈。
肥後も見上げると、手が伸びて来てつり上げられます。
栄がいなくなった肥後を探して見上げると、上から血が落ちて来て、顔が爛れた女と死んだ肥後の姿がありました。

海に三味線を持って行くシゲ。
それを追いかけるリン。
浜辺で三味線を弾いて歌うシゲの目の前には、海に浮かぶ鳥居がありました。
それを見ていたリンは怖くなってシゲに声もかけず去ります。

肥後のお葬式に来るシゲ。
シゲは村八分にされており、何で来たんだと追い出されようとしていました。
トキが主人公達は一体何をしているのか聞くも答えません。

三浦が一人でお風呂に入っていると、肩に何かが触れて驚きます。
気のせいだと思おうとするも、今度は自分の手が黒ずみボコボコと皮膚が変化して叫び声を上げます。
ショックで寝込む三浦。
何かがおかしいと言う深澤。
山本もデータを全て消去しようと言います。

トキの家に行く主人公達。
ある巻物を開くと、そこに書かれている赤い服を着て鳥居に括り付けられた女性の姿がありました。
それはイマジョだと言うトキ。
イマジョは元は若い女性で、男性にねんごろにされ、本妻の怒りをかってしまい、嬲られた後に海に運ばれ鳥居に鎖で磔にされたまま放置されて、満ちてきた海水で溺死してしまいました。
イマジョが死んだあと、島ではおかしな事が起き始めます。
男性やその妻だけではなく、島民も次々と異常な死に方をしていきました。
おかしくなってしまった人間はイマジョ憑きと呼ばれた、それがイマジョの祟りだと語ります。
園田たちが死んだのもイマジョの呪いによるものだと話します。
もう一つのあの世とこの世の島にイマジョは現れていると言うトキ。
あの世にある全く同じ島に島民の魂は捕らえられていると言います。
三浦はそれはシンセカイの事じゃないかと言います。
このままにしていれば島は死人と狂人だらけになると言うトキ。
イマジョを封じるにはイマジョをあの世に戻して、こちらの門を閉じなければいけないと言います。

主人公が鳥居を壊すために、シンセカイに入ると言います。
どうしてイマジョがシンセカイに入り込んだのか、バグの原因を知りたいと言う主人公。
山本も一緒にシンセカイに入ると言って、VRゴーグルを繋ぎます。
三浦が主人公にゴーグルを装着すると、ゴーグルに反射したイマジョが映り込んでいました。
三浦が振り返ると、イマジョに捕まり、一緒に床の中へと沈みます。
水の中へと連れて行かれる三浦。
急いでゴーグルを装着してプログラムを起動してもらうも、山本の方は動かず。
主人公だけがシンセカイに入ります。

赤い鳥居がある浜辺へと出る主人公。
鳥居に向かって歩き出します。
海に潜り、捕らえられていた三浦を助けてイマジョの鎖を持ち鳥居へと巻き付けようとするも、今度は主人公がイマジョに捕まってしまいます。

三浦は皆の下へと無事に戻り、山本は深澤に強制的にログアウトして主人公のピンチを救えないか聞くも、危険すぎると言われてしまいます。
環がこちらの世界に同じ場所があって鳥居があるはずで、閉じなければいけないこちらの門とは鳥居ではないかと言います。
三浦の案内で急いでこちらの鳥居に向かう山本。

主人公のアバターがイマジョによって消されてしまいます。
今は何とか主人公と繋がっている状態の為、主人公に呼びかけるように言う山本。
部屋の電気が突然消えて仄かに非常電源が入り、照らし出されると、大型モニターに映し出される鳥居。
鳥居はこちらの世界に現実となって存在しておりました。
床に水が侵食して流れてきました。
三人は主人公に呼びかけ続けます。
足元からイマジョが現れ、主人公を捕まえて連れ去ってしまいます。

鳥居を壊すためにノコギリで切る山本。
何かの気配を感じると、手に絡みつく黒い髪がありました。
山本はイマジョに捕まり海の中へと引きづり込まれます。
山本が切っていた鳥居は壊れて海に倒れました。

主人公のリンクが切れそうな状態になっていると、仕事場に現れるシゲ。
イマジョを解き放てと呟き、PCのメインの機械を鉈でボコボコにしてデータを壊してしました。

データが消えてイマジョから解放された主人公がこちら側へと戻って来ました。
データを壊したシゲはあんた達のおかげだと言って去っていきました。

山本と連絡が取れなくなり、鳥居がある浜辺へと向かう三浦と深澤。
シンセカイが壊されてしまい、ショックを受けて呆然としている主人公に、本当に君が求めていたのはその世界なのかと問いかけてトキの下へと向かいます。

主人公は脳のデータの中に、シゲのものがあった事に気付きます。
主人公が無事なPCにシゲのデータを繋いで再生します。

トキが昔のシゲの事を語ります。
シゲの母親が突如豹変して、島中の男たちをたぶらかして回ったのでした。
シゲの父親は絶望して自殺。
それでも母親の奇行は止まず、イマジョ憑きと呼ばれ、その息子であるシゲも迫害されていました。
その後は母親の姿は見えなくなったと言うトキ。

主人公が見た映像では、シゲに縋って正気に戻った母親と、鉈が手元にあったシゲが映っていました。

環がトキの話を聞いて外に出ると、鳥居の下で指差す園田の姿がありました。
環が振り返るとその姿は消えてしまいます。

家に戻るシゲ。
リンがシゲを訪ねてやって来ました。
シゲはリンを祭壇やイマジョの掛け軸を置いた部屋に閉じ込めてしまいます。
イマジョはこちらの世界に来ており、危険だからこの部屋から出ない様に言うシゲ。
これから島は地獄になるから表には出ない様に言って去っていきます。

導かれるように環がシゲの家へとやってきます。
扉を解放し、中に入るとイマジョの掛け軸や鳥居があるのを見ます。
中に閉じ込められていたリンに気付く環。
リンがシゲと母親が一緒に写った写真を手に取ると、掛け軸が外れ土壁が壊れて中からシゲの母親の遺体が出てきました。

鳥居のある海に浮いていた、北島と山本の遺体を引き上げて呆然とする三浦と深澤。

高い場所から折り紙の鶴をまき散らすシゲ。
母親に待たせたなと言って倒れます。

主人公の目の前にも落ちて来てそれを拾います(室内なんだが)。
主人公はイマジョを解き放ち、島中に復讐するシゲの事を考えます。
ゴーグルを装着し、シンセカイに入ります。

環はリンの案内で鳥居のある浜辺へとやってきて、鳥居を引き上げて燃やそうとしている三浦と深澤を手伝います。
浜辺へとあと少しで引き上げられるという所で、イマジョが現れます。
環に襲い掛かり捕まえようとしたところで、イマジョを捕まえる手が見えました。
それは主人公のもので、海の中へとイマジョを引きずり込みます。

鳥居を燃やすと、イマジョの姿も同様に燃え尽きて消えていきます。

主人公が海面に顔を出します。
辺り一面が海でした。
またゆっくりと沈んでいく主人公。
自分に呼びかける声に気付き、伸ばされた手を掴む主人公。
急いで戻って来た環が主人公を助けたのでした。
環はお帰りと言って、主人公を抱きしめます。
主人公もただいまと言って、環を抱きしめます。

フェリーで島を出る主人公と環。
フェリーには他の乗客はいませんでした。
環が島に鳥居がある事に気付きます。
鎖の音がして振り向く二人。
繋ぎ合った手にはそれぞれ、アバターのデジタル文字が浮かび上がっていました。

浜辺で三味線を弾き、シゲが歌っていた歌を歌うリン。
目の前には鳥居があり、鳥居に向かって海の中を歩いて行くリン。
鳥居を越えて、海の中に沈んで最後にイマジョが歌う声が聞こえて来てエンドです。


現実と仮想空間の世界のホラーという新しいジャンルを作り出して面白かったですね。
どちらも織り交ぜながら展開していくのが凄い内容でした。
ただ、ちょっとよく分からない部分が多かった様に思います。
暗喩が多く、主人公達のアバターに現れる腕の文字で仮想空間にいるのをアピールするのだけは分かったんですがね。
後、画面が何重にも映るのも仮想空間にいるからみたいですね。
分からん過ぎて、解説をみました。
誰とも会わない世界で仮想空間を表現したりしていたみたいです。
もうちょっと現実的な部分が多くてもいいかもと思ったんですが、イマジョは最後の方までシンセカイにいるという事らしいので、仮想空間多めなのかとも思いますね。
まぁ、床に沈んだり、室内に折り紙の鶴が入ってきたりはないわなー。
あと、シンセカイの鳥居を燃やしただけで、現実では燃えてないらしいです。
鳥居がCG感がありすぎて違和感を覚えたのですが、あんなものかなー。
最期は、主人公達の魂はシンセカイに囚われてしまった的な感じかもしれませんねー。
全体的には、最近のホラーの中ではかなり良かったので、是非観て下さい。


では、また次回。









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最終更新日  2024.01.02 22:53:28
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