Spring Has Come

Spring Has Come

2005年01月24日
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カテゴリ: 子供
正確には今日のことではなく、5日前のことであるが


『春歌』のフリーページにも書いた、春歌がお腹にいた頃に
出産予定日がほとんど一緒だった知り合いの女性。
その人、Uさんには何の恨みもないに関わらず、共通の知り合いの悪気ない(?)酷い言葉に
完全に打ちのめされた私は、その後4年間Uさんとまともに向き合うことが出来ずにいた。
幸い、Uさんの長女さんとうちの長男の学区が異なり、
死産以降は顔を合わせることはなくなっていたのだが
長男が4年生に進級する時期に、我が家は引っ越した都合で

更に今年度は同じクラスになったので、必然的に顔を合わせる機会が多くなった。
長男の転校以来、Uさんと表面的には雑談が出来るほど普通に立ち振る舞えていたが
そう出来たのもUさんの次女―春歌と日をほとんど違わずして無事に生まれた娘さん―を
連れていなかったからであった。
学校の用事の時は実家に預けている、と聞いてはホッとし、
来年度二年保育で幼稚園に入れるが、長女さん(と、うちの長男・次男)が
通っていた所ではなく他の所に入れる、と聞いてはホッとした。
何故か?何事もなければ春歌も入園していたであろう幼稚園の制服を着た、
Uさんの次女さんと春歌の姿をダブらせてしまって悲しいからだ。

初めて次女さんを見たのは、長男が卒園して半年後、幼稚園の運動会の
「卒園児かけっこ」に参加するため会場に来ていた時だった。

健康的にプクプクと太り、前髪をチョコンと結んでいた。
顔立ちはまともに見ることが出来なかったので、よく覚えていない。
二度目に見たのは次男の入園後。幼稚園のバザーに遊びに来た、2歳前後の頃の姿。
バザーで売られていたソフトクリームを母親に買ってもらい、
上手に食べているその後姿。顔は見る勇気がなかった。


春歌も生きていたら、こんな風にプクプクと太って、少ない髪の毛を可愛く結んでいたのかな。
生きていたら、スラリと背が伸びて、上手にソフトクリームを食べていたのかな。
同じ頃に生まれたよその子が、人生を着実に積み重ねているのに
どうして春歌はいないのかな・・・

もちろん、これらは私の勝手な思いであるし、Uさん自身には何の関係もないこと。
穏やかでチャーミングな、いい人だ。
だからこそ、彼女と自分、次女さんと春歌をダブらせて嫉妬したり
悲しく思ってしまう自分が嫌だと常々思っていた。

そして・・・先週19日。
またしても学校の用事でUさんとばったり。
次女さんを連れてきていた。
幼稚園のバザーから2年後の再会。
Uさんには挨拶をしても、次女さんには言葉かけはおろか
顔を見ることも出来なかった・・・始めは。
しかし、その後私は初めて次女さんの顔をはっきり見ることになる。

学校行事の説明会会場の後ろのスペースには小さなカーペットが敷かれ、
おまけで連れて来られた小さな子が遊べるようになっていた。
と言っても、小さな子はUさんの子とうちの伊吹・三男の三人だけ。
三男が、絵本を読む次女さんのことをとても気になったらしく
何度もハイハイで傍に寄って行った。
始めは邪魔そうに逃げていたが、次第に鬼ごっこのようで楽しくなったのか
笑いながら三男と遊ぶUさんの娘さん。
Uさんはそれを時に恐縮した顔で、時に微笑んで見守っていた。
私も、多分Uさんと同じ顔をしていたと思う。

説明会終了後、私はやっとここで初めて次女さんと目を合わせ、
「遊んでくれてありがとうね」と、しっかり声をかけることが出来た。
長女さんとは少し異なる顔立ちの、Uさんに似た優しい目をした女の子なのだと知った。
「お名前は?」と私は尋ねた。
「ほのちゃん。」
Uさんが「ほのかです、でしょ?」とたしなめた。
なるほど、“か”が最後に付くところが春歌と同じだけれど
ただそれだけのことだ。
誕生日を訊こうとも思ったが、脈絡がないのでやめておいた。

春歌と誕生日が近く、無事に生まれて4年の人生を刻んだ女の子、ほのかちゃん。
もう彼女に会うのが全く辛くなくなった、と言っては嘘になる。
これからも春歌と姿をダブらせ、「今頃はこんな感じかなぁ」と
思ってしまうと思う。
しかし、今更だけれど気づいたこと。
それは、「姿がダブるからと言って、ほのかちゃん自身まで拒否するべからず」
彼女は4年の人生を刻むうちに、小さな子を可愛がったり出来る
優しい心の少女に成長していた。
それを、「春歌とは違う」というだけの思いで顔を見ようともしないのは
ほのかちゃんの人格まで拒否しているような罪悪感を感じる。
三男と遊ぶその姿に、春歌が成長した姿が重なり、涙が出そうになったが
それは悲しい・辛いというだけの涙ではなく、もっと何か他の気持ち・・・
ほのかちゃん自身への親しみと感謝、そして改めて春歌への愛情を確認できたことの
喜びの涙でもあるような気がした。





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最終更新日  2005年01月26日 22時42分25秒
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