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2012.07.31

マックバレン「メロウ・チョイス」

テーマ：パイプたばこを吸おう(1955)

カテゴリ：パイプ煙草インプレ

　開封時の香りは、バニラをベースに、柑橘系とベリー系の香りを混ぜたような感じで、典型的な欧州系着香であるように思われます。カットは比較的細かく、薄茶色のバージニア系と思われるリボンカットと、ブラックキャベンディッシュのラフカットの混合です。湿気は普通でしょうか。

　これを内径22mmの大き目のパイプに詰めて吸ってみますと、まずは甘い香りが来ます。バニラ、ベリー、それと少しの柑橘系とクリームといった感じの香りで、ちょっと何かの花のような香りも混ざります。クリームっぽさは薄いので、ベタッとした感じはほとんどなく、どちらかと言うと軽い方の香りです。
　味は、クリーム系の甘味をベリーと柑橘類の酸味で引き締めたような雰囲気で、こちらもベタッとした感じではありません。

　ただ、微妙に薬品っぽい人工香料的なところがあって、それに少し抵抗を感じる人がいるかも知れません。この人工香料的な部分は、マックバレンの着香では時々感じるものです。

　喫煙中盤辺りから、バージニア系の軽快な甘味が混ざり始めますが、この段階ではまだクリーム系の着香の甘味の方が勝っています。ただ、バージニア系の甘味が、ちょうど薬品臭さを消すような感じになるので、この辺から味に嫌味がなくなります。

　喫煙終盤で、バージニア系の甘味はもう少し強まって、だいぶ煙草っぽくなります。バニラ系の着香成分はまだ残っていますが、それほど強くは主張しなくなります。鼻が慣れたせいかも知れません。

　という事で喫煙終了。後味には軽くクリーム系の甘さが残り、残り香はバニラでした。
　全体的に見て、典型的な欧州系着香煙草ですが、やや着香が深めでしょうか。バニラクリーム系ではありますが、そこまでベタッとはしていませんので、それほど重い感じはありません。

　ただ、どうでしょう。美味しい着香煙草で安心して吸える銘柄ではありますが、これでなくてはダメというほどの特出した個性というものはないように思います。八方美人的でクセがないとも言えます。
　ですから、選択肢としては間違いではありませんが、積極的に選ぶほどでもないかなと思います。

　普通に美味しい着香煙草というぐらいの捉え方で良いと思います。

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