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2017.08.13

ラットレー「ユニオンジャック」

(2)

テーマ：パイプたばこを吸おう(1955)

カテゴリ：パイプ煙草インプレ

　開封時の香りは、甘～いリキュール系です。正に、その物ズバリのアマレットだと思います。微妙にバニラもあるかなぁ。カットは、適度な大きさのリボンカットとラフカットの混合で、湿気はやや強めです。

　これを火皿内径20mmのパイプに詰めて着火しますと、開封時より少し薄まったアマレットな香りが来ました。バニラとは少し違う甘～い香りです。一方、味の方はそこまで甘くありません。メインは甘いシロップをお湯で薄めたような感じで、そこに何かの茎をかじった時に感じるような草木系のコクが混ざります。そのコクが良い仕事をしているのだと思いますが、味にも香りにも奥行きが感じられ、なかなか美味しい着香煙草に仕上がっています。

　火付きと火持ちに問題はありません。やや湿気た感触だったので、「どうかな？」と思っていたのですが、杞憂に終わりました。

　喫煙中盤を過ぎて来ると、早くも着香分が抜けてきて、味にやや渋味が出て来ます。気になる程の渋味ではありませんし、コクや旨味はまだまだ十分なので、スカスカな感じではないのですが、流れとしては割りと一般的な着香煙草のそれです。

　喫煙終盤では、着香分の味と香りが更に抜けて来るのですが、そこそこコクは残り、まぁまぁ吸えます。ただ、喫煙序盤が良かっただけに、少々尻すぼみの感は否めません。・・・う～ん、割りと普通な着香煙草の展開ですが、ま、普通の中でも良い方かな。

　という事で喫煙終了。後味は、渋味のあるアマレットで、残り香は薄いアマレットでした。
　全体的に見て、良くある普通の着香煙草の範疇に属する煙草ですが、なかなか頑張ってる方じゃないかと思います。着香が抜けてくる後半でも、コクでそこそこ楽しめます。

　最後まで太い味が継続する「本格派」がお好きな方にしてみれば、ちょっと物足りない煙草かも知れませんが、着香煙草がお好きな方なら、アマレットの味と香りを普通に楽しめる煙草だと思います。ラットレーは、近年新製品が一気に入ってきましたが、これだけのラインアップを揃えるとなると、割りと普通の着香煙草も必要になってくるのではないかと思います。

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