野の花・野の豚の自己研究に根ざす、社会的な共生の道を探求する発言・2015年7月1日から

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2006.05.23
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家族のための葬儀

昨日の通夜は、あれはあれで何かを深く感じさせられたのだけれど、
またそれが家族の方たちにとって良かったともいえるのだろうけれど、
それでも家族の1人が突然なくなったということについて、
その後家族の悲しみがもっと静かに、語られたり、共有されたり
分かち合われたりするような、そんな葬儀が出来ればいいなと思いもした。

もっとも、そうしたことは通夜までの1日の中で
ご家族がプライベートにやられてもいたのだろう。

息子さんがいつもいた場所で、ごく親しい、
プライベートなかかわりの中で流れていた、死の後の時間。
幼い息子さんが写されていたビデオを流し続けられていた時間、

私はKさんのご家族の体験とは比較できないが、
父母の死を獄中で迎えたという体験がある。
特に母の死は悲しかった。
その知らせを保安課の調べ室だったかで知らされたとき、涙が込み上げてきて
大声で泣きたかった、しかし自分で抑えてしまった。
その場の雰囲気がそうしたことにはそぐわないものだったということもある。
職員は優しくしてくれたのだけど。

3年半前にここに帰ってきて、

母や父の着ていた覚えのある着物など庭で燃やす機会がたびたびあった。
燃えてゆくそうした着物を見ているたびに、
悲しみが込み上げてきて、あたりはばかることなく何度も泣いた。
泣けて仕方がなかった。
止めどもなく泣けて仕方がなかった。


父母の死にいどんでも、
そのもとに行くために外泊などすることは出来なかったからだが、
どうしようもない状況のなかで
その死を受け止めなければならなかった。
本当に父母との別れを体験するためには、
ここに帰ってきて清掃作業をし、父母の着物を焼くというようなことが、
そしてあたりはばからず泣くというようなことが必要だったのだ。

Kさんのご家族はまた状況が違う
でも、多分私以上にとてつもない深い悲しみがあるはずである。
胸が張り裂けんばかりに泣きたいお気持ちがあるはずである。
なにかそのような機会があれば
そんなこともしていただきたいと
おせっかいがましくも思ってしまう。

『死ぬ瞬間』(読売新聞社刊-キューブらーロス著)というシリーズ本に
受け入れがたい死、家族の1人の死に直面した人々のことが書かれている。
これを書いていてそのことを思い出した。





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Last updated  2006.05.23 22:11:54
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