これらの事象が「死者が甦る」という考えを生みました。 ただ、これはあくまで「甦った死者」のことだけです。これに加わる「吸血」という行為はスラヴ民族土着のものではなく、他からの借用であるとの説もあります。 確かに「甦った死者」であるから血を吸うと決っている訳ではなく、逆に全ての「吸血鬼」に共通する特徴は「甦った死者」であるという一点のみであり、東欧諸言語(イストリア語や、スロヴェニア語)で吸血鬼をあらわす【vukodlak:ヴゴドラク】とか【strigoi:ストリゴイ】とかいう語は、本来別の怪物を意味していたのが、後になって「吸血鬼」という意味に転換されたと考えられている。もっとも、そこでいう「別の怪物」が「甦った死者」であるとは限らず、例えば【vukodlak】は本来【Wer Wolf :人狼】のことであり、生きている人間が呪術等で狼に変身した怪物である。これは古代ギリシアの歴史家ヘロドトスも報告している、極めて古くから伝わる伝説で、ユーゴスラヴィア等では吸血鬼伝説と一緒くたになり、吸血鬼が動物に変身するとかいう話の基となっています。