こころゆたかに

こころゆたかに

PR

×

プロフィール

ぷりん355

ぷりん355

フリーページ

バックナンバー

2026年07月
2026年06月
2026年05月
2026年04月
2026年03月
2007年01月24日
XML
カテゴリ: 読書


被爆の原因は“劣化ウラン”

 米軍のイラクの帰還兵、ジェラルドさんは米軍が破壊した武器や戦車(湾岸戦争時の残骸も含む)の回収作業にあたっていた。任務の間から、めまいや頭痛等の症状にさいなまれていたが、戦地での緊張感や環境の違いなどが原因と思っていた。しかし、帰国後も症状(息切れや下痢・血便など加わり)が収まらず、その後夫婦の間に生まれた子供は奇形をもっていた。ジェラルドさんの抱える症状や障害をもつ子どもの原因となったと思われるのが劣化ウラン。

 劣化ウランとは、核爆弾の材料や原子力発電の燃料になるときの「残りかす」。「核のゴミ」だった劣化ウランを兵器に利用したのが劣化ウラン弾。ゴミなので安価、そのうえ、自然界でもっとも重い金属、弾頭が燃えやすい性質であるので非常に有用な兵器。しかし、爆発で微粒子となった劣化ウランは空気中に飛び散り、放射線を発しつづける。そしてそれは半永久的だという。
 この放射線は体の外にあれば、皮膚で止まる程度だが、体内にある場合は体の組織のごく狭い範囲に集中して強い放射線があたるので、遺伝子や染色体を損傷し、ガンや先天性障害の発生をもたらすことになる。
 実際、米軍帰還兵、欧州の帰還兵だけでなく、イラクの一般市民の小児ガン・白血病などになる子どもは、無脳症、手足の奇形で生まれてくる子供の数は増え続けている。


 “劣化ウラン”ー私の認識は湾岸戦争後に問題になって聞いたことはあったというくらいでしたが、この本を読んで衝撃を受けました。この本の初めに登場する米軍帰還兵のじジェラルドさんは、2005年、現状を訴える、平和を考える、日本の人たちにまず知ってもらうことを目的として来日し、小学校で話をしたそうです。

 著者は言います。「まず知ることが大切。知ることで最悪の状況は避けられる」そして、「廃絶しなくてはいけないのは、劣化ウラン弾という非人道的な兵器だけではない。自分の家族が死ぬのはいやだ。でも“世界のどこかで誰かが死んでも構わない。自分の生活水準がおちていくのはいやだ。でも、世界のみんなが貧しくて、医療を受けられなかったとしてもかまわない”というように心の中にある「自分には関係ない」という気持ち。あるいは「自分だけが生き残りたい」という気持ちではないのか。そうでないと人々は、また新しい兵器をつくり、同じような過ちを繰り返すだろう」



 ー原子力発電や核兵器製造で、貯まりに貯まった核廃棄物を劣化ウラン弾として売れば、それは儲かる商売だ。原料はただなのに、武器になれば高く売れる。商売の世界では敵も味方もなく武器は平等に売買されるから、テロリストたちが劣化ウラン弾を使ったら、もっとやっかいだ。私たちの世界は、どんどん放射能に汚染されてしまう。しかし、戦争がなければこういった産業は儲からない。だから、彼らは、たとえば株の値段だけのために戦争をしましょうなどと言い出すのだ。だから逆に私たちは、命の重さを訴え続ける必要があるー

 人ごとではなく日本の未来、地球の未来を考えるためにも一読して欲しい本です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年01月24日 12時40分41秒 コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: