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先週は、5年生での読み聞かせでした。読んだ本は2冊。
ワイルドの名作絵本。およそ100年前に書かれた本です。小さい頃に何度も読んだ本で、印象に残っていたので選びました。
街を見下ろせる高台に立っている金の王子像。目はサファイアででき、ルビーがはめられた剣を持っています。人々はその像を「しあわせの王子」と呼んでいました。
しあわせの王子は、町を見下ろしながら、貧しい暮らしをしている人がたくさんいることに気がつきます。
ある日、群れから遅れてやってきた1羽のつばめに「つばめくん、ずっとむこうの通りに病気の男の子が見えるんだ。でも、貧しいのでお母さんは薬も買えない・・。お願いだ。わたしのつるぎのルビーをぬきとって、あのお母さんに届けてくれないだろうか」と頼みます。初めは、群れに追いつくために断っていたツバメも王子のひたむきな思いに負け、願いを聞き入れます。その後もツバメは王子の願いを聞き続け、暖かい南国へ渡ることなく、貧しい人々に王子の身からはぎ取ったサファイアや金箔を一枚一枚剥がして届けるのです。そして、ある寒い冬の日に・・。
とても静かに子ども達は聞いていました。ほとんど黄色と黒色のみで表されている絵からも悲しみや感じられます。冬の寒い時というのが余計にこのお話の内容を際だたせているように感じます。
もう一つは、
やくそくするね。 杉本深由起:文 永田萌:絵
(何度試しても、画像のリンクがうまく貼れませんでした・・。本は売り切れ。だからかな?関係ないかな?)
阪神淡路大震災について描かれた絵本。今年の1月17日で、もうあの地震から15年が経ったのですね・・。
読み聞かせた5年生の子達がまだ生まれる前の出来事。でも、17日にニュースや新聞で震災から15年目ということを聞くに付け、少しは子ども達にも知っていて欲しいという思いから、震災について描かれた絵本がないか探したところ、見つかったのがこの本でした。
震災ではたくさんの子ども達も亡くなりました。尊い命を奪う震災の恐ろしさや受けた悲しみということだけでなく、 この本は亡くなった子ども達の夢や希望をつないでいくということまで描かれています。
表紙は、神戸のルミナリエ。神戸ルミナリエは、阪神淡路大震災犠牲者の鎮魂の意と神戸の町の復興と再生の願いを託し、大震災の起き1995年12月に初めて開催されたイルミネーション。このルミナリエの映像をにはニュースで見ることがありましたが、たくさんの光が亡くなった方ひとりひとりの光の輝きのように感じました。
子ども達は、この本についてどう感じてくれたかな。震災についても何か感じとってくれたらといますし、夢をつないでいくとことがどういうことなのか、また自分のもっっている夢や目標は亡くなった誰かの夢や目標であったかもしれないとちょっと思いを馳せてくれるといいなと思います。