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翌朝、出発準備をしていると、妻が四国は雨になっているよ!と無情なお知らせを告げに来た。ぬぁに~。そんな筈はない。昨夜確認した時には確かに雨マークは消えていたのだ。女子供の言う事は俄に信じがたいので、自分のスマホで確認したら、今日の午後から明日1日ずう~と雨マークになり明日は午後から大雨になっているではないか。
これでは流石にキャンプは厳しいし、カブにも乗れない。どう考えても無理だ。クロスカブさんに急いで中止を連絡をしようと、電話を掛けたが既に出発していて、こちらに向かっているらしく、応答がない。
折角2時間も走って到着したわ、中止です。は、あまりにも可哀想なので、涼しい所で雨がさほど降らない場所を探してみたら、庄原市の道後山辺りが明日に掛けて比較的好天である。午後3時頃雷雨が少しあるようだが、その後は雨は降らないようだ。行き先の変更案を用意して待っていたら、クロスカブさんがやって来た。実はこうこうしかじかと変更案を伝えると、二つ返事でOKが出たので、急遽、ツーリングキャンプは道後山に決定。クロスカブをフレンディーに積み込んで、出発である。
ショートカットでR180を新見に向けてクルマを走らす。クロスカブさんは足守から中庄へ抜ける何時もの近道を通ったと言うが、ショートカットの最中、その近道とやらを聞いてみたら、何と、足守から吉備路を通り、倉敷の近くから中庄に出たという。そりゃあんた近道どころか大回りですやん。近道をクルマの中で説明しても理解できないと思うので、いつかじっくり説明する事にした。
新見からR182に分岐して、東城方面に向けて走ると、道の駅鯉が窪があったので、昼食とする。レストランには名産の千屋牛のメニューがずらりと並んでいたので、クロスカブさんは一番高価い千屋牛御膳を券売機で買おうとするが発券されない。よく見てみると、✖️マークが表示されている。今日は出来ないようなので、2人とも千屋牛丼を注文。流石千屋牛美味しゅうございました。
東城の町から道後山へはR314で奥出雲方面に分岐、更にR183に分岐する。ワインディングの快走路を快調に走るが、後にはバイクを2台積載しているので、ブレーキが甘めになる事を考慮しながら、負荷を掛けすぎないように山に分け入って行く。
道後山付近にキャンプ場と温泉がないかと探してみると、道後山キャンプ場とすずらん温泉が確認できた。すずらん温泉は数年前にディアベルさんとツーリング中、夕立に見舞われ、避難した温泉だ。道後山キャンプ場は、どのサイトを見ても料金が表示されていないので、最悪オートキャンプ場でも良いと思い行ってみる事にした。
キャンプ場はすずらん温泉の丁度反対側で、道後山スキー場の更に奥にあるようだ。ここからは急坂の狭隘路になるので、エアコンを入れている事もありフレンディーのエンジンが唸りを上げる。スキー場に到着するとロッジの脇に道後山キャンプ場の小さな表示板があり道が続いている。スキー場の山の頂上辺りに、広い駐車場とトイレがあり、クルマが1台駐まっていた。奥の森にオフロードの進入路があり、倒れかけた看板にキャンプ場の文字が見えたのでここが道後山キャンプ場のようだ。オートキャンプ場どころか管理棟すらない。誰もいない林間の段差のあるサイトらしき場所にフレンディーを乗り入れる。こういう時は4WDが威力を発揮する。
どうやらこのキャンプ場は無料のようなので、早速カブ2台を降ろし、物干し竿とビニールシートで雨よけのサイドタープを設営していたら、通り雨の小雨が降ってきた。タープの下で一服していると、カッパを羽織ったカップルが道後山登山にやって来た。雨は直ぐ止み、空を見上げると曇ってはいるが、雨が降りそうな雲はない。クロスカブさんは悪戦苦闘しながらテントを張っている。
一段落したので、GPS25000の位置情報をONにして付近のオフロードを探してみる。道後山への登山道があったがその前に、キャンプ場の奥のオフロードを下って行くと、草苅がなされた広場で行き止まり、水道施設もあるのでここもキャンプ場だろう。広場はフラットで明るいので、ベースキャンプ地をここに移動する事にして、登山道へ向かう。細いオフロードはガレ場になっているが、何とか走れる。段差で下回りをヒットさせながらも進んで行くと、熊笹が両脇からせり出し、突っ込むとズボンがずぶ濡れになりそうなので、ここでストップ。引き返す事にした。
次は、この山の頂上付近にある東屋へ行ってみるべく、茅の生い茂る進入路に突っ込む。この道は東屋で行き止まりとなっていたので、写真を撮って引き返す。次は1kmほど下ったヘアピンカーブから分岐する林道だったが、入口にチェーンが張られ、一般車進入禁止の立て札があり、断念。
近くには手頃な林道が無かったので、今日は雨が降るかも知れないので、早めに宴会を始める事とし、そのまますずらん温泉に向かう。途中で雨が降り出したが、少し濡れただけで温泉に到着。
水曜日はほぼ半額の入浴料360円との事だったので、幸運な日に当たった。この温泉の湯温は少し熱く、長風呂は出来ないので、温めのジェット風呂にゆっくり浸かる。クロスカブさんはサウナと水風呂を交互に2回入り、悦に入っていたので、お先に失礼。後で聞くと、ジェット風呂も大浴場も堪能したようである。
帰りに無料の大きなシシトウが1袋残っていたので、焼いて食べようと持ち帰る。再び山に登ってベースキャンプに到着。タープを片づけて、クルマを広場に乗り入れ、再びタープを張って宴席を整える。クロスカブさんは最近、近くに出来たモンベルで昨日買ったというテントマットをフロントキャリアから降ろして、寝床に敷いている。何でも大枚17,000円もしたそうである。高!私の言う事をやっと聞いてくれた。
このキャンプ場の標高は1,075mなので曇り空という事もあり、至って涼しい。先ずは枝豆をアテにキンキンに冷えたキリンの秋味で乾杯。クゥ~。こりゃたまらん。続いて高知の酔鯨に移行しつつ、焚き火に掛かる。涼しいので火を焚いても汗は出ない。適度な熾きが出来た所でマルチグリドルを掛けおでんを煮る。酒は既に純米吟醸酒に移行しており、昨夜串を打った串鳥を焼いて行く。これがスーパーの焼き鳥と違って、ジューシーで美味い。
〆はマルタイの棒ラーメンでお開きとした。クロスカブさんは一人用テントで、私はオートフリートップを上げて眠る。メッシュにして外気を取り入れたら丁度良かったのだが、夜中に突然大きなうめき声で飛び起きた。熊がやって来てクロスカブさんが襲われているのかも知れないと思い耳を澄ませていると、怪鳥のような声の主はクロスカブさんだった。天神峡キャンプでもビックリしたが、それはそれは人間の物とは思われないような気持ちの悪い断末魔のようなうめき声だ。ええかげんにしなはれ。誰もいないキャンプ場だから良いようなもの。他に人がいたらビックリして飛び起きて大騒ぎになるで。
朝方になり、気温がどんどん下がり、寒さで目が覚めたので、テントのシートを全て締め切り、シュラフに首まで潜って暖まった。涼しいと言うより寒い。3シーズン用を持って来れば良かったと後悔した。
翌朝6時に起床。外に出てみると辺りは雨が降ったように夜露でびしょ濡れだ。タープの下に格納していたカブも濡れている。雨音はしなかったのでやはり夜露だろう。クロスカブさんも起き出した。矢張り寒かったようで、毛が付いた冬用を持って来れば良かったと言っていたが、それはまだ早いだろう。しかし、テントマットは快適だったようで、ゴツゴツしなくて、良かったと喜んでいた。当たり前じゃ。
ガスにマルチグリドルを掛け、ベーコンと卵を蒸し焼きにしてフランスパンに挟んでケチャップを掛ける。カット野菜の大盛りにコーヒーで、憩いの朝食をゆっくりと食し、撤収に掛かる。このサイトは水道施設があったが、最初少し水が出ただけで、後は出なくなったので、水タンクを持参して助かった。
今日は午後から天気が崩れそうなので、道後山周辺の林道探検は見送る事とし、クロスカブさんの自宅辺りは既に雨が降っているとの事なので、クルマにバイクを積み込み家まで送る事にした。
東城、新見、刑部、勝山、久世と走り、久世でSei-daku泡せ飲ムの白dakuラーメンを食し、クロスカブさんの家で110を降ろし、前回間違ったR429の休乢トンネルへの近道を地図に書いて貰い、軽くなったクルマで信号の少ない快走路を飛ばして帰着したのが3時過ぎであった。天空の林道はお預けとなったが、雨に殆ど遭わずにキャンプができたので、食材も無駄にならず、ゆっくりと楽しめたので良しとしよう。
フレンディーに積み込んだカブ2台とキャンプ道具
道後山キャンプ場の最初のベースキャンプ地
道後山登山道の引き返し地点
道後山登山道の帰り道
東屋へ茅を分け入り進むカブ
茅の道からキャンプ場方面を望む
すずらん温泉
温泉のロビーにあったシシトウ
ビールの準備が整った宴会場
ベースキャンプ地の全貌
前菜のおでん
メインディッシュの焼き鳥
じっくりと時間を掛けて最高の焼き加減を追求する焼き鳥
スープが少し少なかったラーメン
屋根の下に駐めたバイクだったが夜露でびしょ濡れ
キャンプ場へのアクセス道路からすずらん温泉方面を望む
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