たばちゃん♪の いいもん見っけ!

たばちゃん♪の いいもん見っけ!

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Archives

2024.09
2012.05.17
XML
カテゴリ: ちっちゃなお話
えっ?まさか・・

たばちゃん♪は、愕然としました。


この状況は、
あのときと 同じでは・・?


衝撃の あの 白ずきんちゃん事件 から、
はや 4年半が 経とうとしていました。


この数年間。

自分が

たくさん 重ね着していたことを 知った
たばちゃん♪は・・・

1枚ずつ 白ずきんを 脱いできました。


これまで 長い年月をかけて
コレクションしてきた、
大切な 大切な、白ずきん。

それらを 手放すのは
断腸の想いでしたが、
たばちゃん♪は、やってのけました。


どの白ずきんも 思い出深く、
捨てるのは 容易では ありません。


悩みのタネだった 頭痛は
軽くなっていきました。

また、ある程度 軽くなると、
もっと もっと
自由になってみたくなりました。



そして あるときは、
自ら すすんで。

たばちゃん♪は
白ずきんを 脱ぎ続け、
いつしか すっかり 身軽になっていました。


必要最低限の白ずきんだけ 残した
たばちゃん♪は、
数年前の自分を 懐かしく 思い出すことも
ありました。


あの頃の私は、
とっても 大変だったわ・・・

どうして あんなにも
白ずきんを 必要としていたのかしら?


いまの たばちゃん♪には
その理由が わかっていました。

そして いつのまにか
自分が 以前ほど 白ずきんに 頼らずとも
生きていけるようになってることにも、
気づいていました。



すっかり 身軽になった たばちゃん♪は、
これまでとは違う山道を
歩き始めていました。

険しそうに見えた その山は、
いざ 登り始めてみると
意外と楽しい 遊歩道でした。



が、ある日のこと。

遠くで 誰かが 叫んでいる声が
聴こえました。

白ずきん、ちょうだーい!


たばちゃん♪は、いつもの癖で
白ずきんを 深く 被りなおしました。

そして 聴こえないふりをしました。



数日後、また 同じ声が しました。

白ずきん、ちょうだーい!


たばちゃん♪は、どきどきを隠して
白ずきんを 手で 押さえ、
走り出しそうになるのを ガマンしながら
早歩きで 前へ進みました。


こういうとき、走って 逃げると、
相手は よけいに 執拗に
追っかけてくる。

数年前の 白ずきん事件によって、
たばちゃん♪は
それを 痛いほど 学んでいました。


だから、
その叫び声には 気づかぬふりをしたまま、
どこか 大きな木の陰に隠れて
やりすごしてしまおう、
と 考えたのです。



それでも、その‘逃げ出したい気分’は、
相手に 察知されてしまったようです。


白ずきん、ちょうだーい!!

相手は、さらに 速度を上げて
白ずきんちゃんに 迫ってきました。



たばちゃん♪は、泣きたくなりました。


この状況は、
数年前のあのときと同じだわっ!

追いかけてくるひとは
替わっているけれど、
これって、
私のいつものパターンじゃないのっ!!


たばちゃん♪は、途方にくれました。

みんなが欲しがる 高級ブランド白ずきんは、
もはや たばちゃん♪の手には
ほとんど 残っていないのです。

けれども、そのことを知らないひとが、
たばちゃん♪が 白ずきんを
まだまだ たくさん 持っていると 期待して、
追いかけてきているのかもしれません。



たばちゃん♪は、
逃げるのを あきらめました。

きっと、私が 逃げるから、
追ってくるんだわ・・・


私は、白ずきんを、持っていません!

それが 相手にも わかるよう、
立ち止まってみました。

近くで 見てみれば、
たばちゃん♪が 以前のような ‘白ずきん持ち’でないことが
わかってもらえるでしょう。


ところが、相手は おかまいなしです。

あの手 この手を 使って、
たばちゃん♪から 白ずきんを
奪おうとしています。



たばちゃん♪は、
途方にくれてしまいました。


そんなとき、ふっと 思い浮かんだのが、
自分の持っている
新しいずきんのことでした。


実は、たばちゃん♪は、最近、
白ずきんに代わる 新しい持ち物を
手に入れていたのです。

それは、‘透明ずきん’


その 透明ずきんは、
ある業界で 流行しているものであり、
とても高価なものでもありました。

その透明ずきんに魅せられた
たばちゃん♪は、
なんとか 努力を 重ねて
自分専用の透明ずきんを 手に入れ、
日々 お手入れを していました。

この透明ずきんは、
取り扱いが とても 難しいのですが、
お手入れをすれば するほど 艶が増し、
味わい深い ずきんへと 育っていくもの
なのです。


ぱっと 見たところ、
ファッション性は
イマイチだけれども。

この透明ずきんには
計り知れないパワーがある、
ということを、
たばちゃん♪は 確信していました。


もしかしたら、すべての問題は、
この透明ずきんで
解決できるのかもしれない。

そんなふうに
思い始めていたところでも
ありました。


こんなケースにでも、
透明ずきんは 有効なのかしら?

たばちゃん♪は、
半信半疑のまま、透明ずきんを
身にまとい始めました。


実は、この 透明ずきんは、
大リーグボール養成ギプス並みに
装着し続けるのが 困難なもの
でもあるのです。


でも、きっと。
ここに、解決方法が、ある!


これまで 繰り返してきた 自分のパターンと
この透明ずきんとの間には
なんの関連性もあるようには 見えませんでしたが。

たばちゃん♪は、すがるような気持ちで
透明ずきんを 握り締めました。


いつも 被っている必要は
ありません。

必要なときだけ
透明ずきんを 被れば、良いのです。



たばちゃん♪の 新たなる ずきん生活が
始まろうとしていました。



(つづく・たぶん)






ふんわりすと ハート ぴんくふんわりすと.PNG http://www.funwarist.com

ふんわりすとでは、2013年3月31日までの間、
ふんわりすと おうちサロンでの施術 1件につき 2,000円を
義援金として 被災された市町村役場・団体へ 寄付します。
自分のために 時間とお金を使うことが、誰かのためになる!
そんな輪(和)に、ご協力いただけると 嬉しいです。



クリックするだけで募金ができます。
クリックで救える命がある.gif



いつでも里親募集中



輝く女性のためのチャリティーセッション
毎月5名さま限定です!対面もしくは電話にて。
たばちゃん♪のセッション体験記は、 こちら


東北振興サポートセンター 甦れ!はまなす Hamanasu
目に見える部分だけでなく、多方面からのサポートを 展開中です。
ご支援くださる方は・・・ ⇒ こちら
ふんわりすとでも、おうちサロン寄付金枠より年間支援しています。
丁寧な事務局さんで、安心して 託せますよ。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.05.17 12:26:59
[ちっちゃなお話] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: