躰道∞(無限) 

2006年01月29日
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テーマ: 競馬全般(8083)
カテゴリ: カテゴリ未分類
 私が二十歳のときに有馬記念で買ったのは福島県の白河ウインズで、ボーナスを手にした直後ともあり13万円分の馬券を購入していた。前々売りの金曜日のことと思う。

 結果は一着にグラスワンダー。みごとな復活劇である。トウカイテイオーが魅せたドラマほどではないがさすがは怪物君。二着にはメジロブライトで、配当が馬連で4?00という中穴だった。

 その日は日曜出勤で、重機の運転をしながらラジオで実況を聞いていた。二十点ほど購入してい私だったがグラスワンダーを買った記憶がまるでなかった。そのときの現場の所長が2歳時ころのグラスワンダーとボールドエンペラーを大絶賛していて、もちろん、このとき所長が本命に置いたのはグラスワンダーだった。対抗にはメジロブライト。ゴールを駆け抜けた瞬間、私の重機の無線がなった。「おい!つぼ(当時のあだ名)競馬っていうのはな──こうやって取るんだよ」と。

 悔しくて、くやしくて。で、馬券をながめた。すると、なぜかあるではないか。2-10 3000円

 二十歳だから買ってみたのだった。グラスワンダーを度外視していたから、まるで気づかなかった。


 しかし、そんなものは奇跡でもなんでもない。私の脳が欲を超えたときだった。ニューヨークでテロがあった年の有馬記念。

 世間での本命はもちろんテイエムオペラオー。

 が、私はそれを買わない。マンハッタンカフェを本命に挙げた。で、対抗馬として名将怒涛ことメイショウドトウ。押さえでテイエムオペラオー。それを各一万円。

 もう一つの本命があった。それはアメリカンボス。アメリカで起きたテロのことがキーワードではないか、と考えた私はアメリカンボスから流す。ユナイテドステイツつながりでダイワテキサス、そして、もちろんマンハッタンカフェだ。ただこちらは各千円だけ。



 一着、4番マンハッタンカフェ。二着、1番アメリカンボス。配当48??0円。四十八万いくらかが手に入った瞬間だった。

 お歳暮を持ってきたおじさんに「ニューヨークのマンハッタンの事故にアメリカのボスがからむのは必至だから買ったほうがいいですよ」と生意気にも助言した私。それに対しおじさんは「あんちゃんは頭がいいからな」と、競馬は理屈じゃないとでも言いたげなセリフである。私の目の前で『のみ屋』(違法)に電話するおじさんは、武(トゥーザビクトリー)とオペラとドトウのボックスをその場で注文した。

 結果、やっぱり私は頭がいいのである。


 そして、天皇賞。

 これは取れない。ガチガチの本命がサイレンススズカであった。

 前代未聞の快速馬が騎乗する武豊を乗せて、とばすとばす。

 が、そこであったのはトラブル。関口ヒロシの名言「トラベルチャンス!」ではない。骨折というアクシデントだ。一人旅でよその馬と接触した可能性はゼロだ。

 私が絶望の中、見守った天皇賞・秋はオフサイドトラップが制した。今、考えてみるとサッカーブームの常識としてルールを守ること。もしくはルールを知って、見ることである。パスが出る前に最終ラインを超えてはホイッスルが鳴る。競馬はシュートされたボールと同じで待ったはきかない。ゴールに突き刺さるか、キーパーにキャッチされるかである。もしくはキック力に耐えることができずにパンクする。

 サイレンススズカは、オフサイドのホイッスルを無視し、なおかつ自分のキック力でボールをないものにしてしまった。サッカーにおいてボールがないとは競走馬の足がないのと一緒である。

 オフサイドトラップ。年長者が知っているそのタイミング。恐るべし。仕掛けられるほうにしてみれば法の裏側をつかれたような感じにすらなってしまう。





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最終更新日  2006年01月29日 10時48分47秒
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