躰道∞(無限) 

2007年05月12日
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 自慢でも、手術でもなく。

 中学二年の思春期のころ。今から十五年前。尾崎豊が亡くなったあたりのころだ。たしか、片思いの子の隣の席になったころ……。朝、起きると、自慢の切れ長の吊りあがった一重瞼がパッチリくっきりの二重まぶたになっていた。徒歩で二十分の通学の間も朝に鏡で見た二重の顔に嫌気と焦りまじりに瞼の皮をひっぱてみたり、まばたきを繰り返してみたりした。いっこうに治らない。普通なら二重瞼のほうが好まれるのだろうが、その頃は勘違いにも等しく自分の一重瞼が尾崎豊気取りで誇らしかったのだ。
 最近、青森のさくら祭り躰道優勝大会から帰ってきたあたりだっただろうか、そのころから二重が一重に戻ってくれない。
 私は自分の人生の変換機だと思っている。
 ただし、私の変換機も道場にいる以上は他のものにも影響があるようにも思えるので考えて行動せねばならないだろうと思う。

 さっきトップランナーをみて、メモした言葉がある。ゲストはモトヤユキコだった。漢字は忘れた。
 そのモトヤは二十歳で劇団を立ち上げ、処女作では客の反応を得られないまま千秋楽を迎え、肩を落としたとの話だった。そのとき思ったのが、『発表しなければ傷はつかない。発表すれば傷をつけられる』だそうだ。
 なるほどそうだ。黙って人の陰にかくれてさえいれば傷もつかない。ところが自己表現を持って表現したいと思うが、人が認めてくれなければ自信を落としてしまう。

。
 妥協と言い訳と嘘、このトライアングルを一辺、一角でも持っているやつには安定を味わう資格は与えられない。





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最終更新日  2007年05月13日 00時20分52秒
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