読書地図

読書地図

2007年11月16日
XML
カテゴリ: 舞台


無理に「地図」と結びつける訳ではなく、この劇団は実際「地図」が好きです。確か以前「Map」と題した小公演もあったくらい(この公演自体はぐだぐだでしたが)。生演奏と打ち込み音に合わせてラップのように切れ切れのセリフを発するというのが維新派のスタイルなのですが、中でも世界各地の地名を役者たちが代わる代わるに口にするというシーンが多いです。単純と言えば単純なのですが、様々な響きの地名が舞台上に投げ出されることで、それがいつの間にか空間を広げ、そこにぼんやりと「地図」を浮き上がらせるのが不思議です。声で「地図」を描くというか)。今回の舞台は南米が舞台だったため、南米の地名や河の名前がひたすら連呼されるシーンがあり、最近南米に興味しんしんの私としてはそれだけで嬉しくなってしまう(ただ今回は映像で実際に地図を映し出すという効果があったのですが、それが逆に地図的な想像力を減退させてしまったような気も)。

舞台そのものの感想はもし機会があれば後に詳しく書くとして、20世紀前半の南米の歴史をトータルに描こうとするその姿勢にはとにかく感激しました。まさに地図的な想像力と歴史的な想像力の結合。興味しんしんと言いつつ、南米の歴史についてはあまりに無知な私ではありますが、こういう想像力の広がりの中でもう少し読書を深めていかねばと思うことしきりなのでした(一応、そのわずかな知識の中で一冊だけ、上野清士『南のポリティカ』という本をオススメしておきます)。尚、公演自体は来年の2月に京都であります。演劇に親しんでいない人でも十分楽しめる舞台だと思うので観てみて下さい。


維新派「カンカラ」
南のポリティカ~誇りと抵抗





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年11月16日 19時14分03秒 コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

プロフィール

クレズマー

クレズマー

カテゴリ

バックナンバー

2026年08月
2026年07月
2026年06月
2026年05月
2026年04月
2026年03月

カレンダー


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: