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18日…京都の観光に大切な人が訪れてくれた。つい二日前にはすごく辛い思いをさせてしまったから、絶対来ないと思ってたのにまた訪れてくれた。自分の大事に思っている人が自分の故郷を尋ねてくれることは嬉しいことだ。 病室の僕の携帯電話に、朝一番、行きたい観光地をいっぱい並べ上げて「これだけ一日で全部回りたい!」ってメールが来た。普通なら2日ぐらいはかけて回りたいところだと思った。それを半日で回りたいという。一応京都の地図は頭に入ってるから任せて!って思ったけど、まさかと思うくらい行きたいところがあちこち飛んでいるので慌てて「とりあえず行きたいところの優先順位をつけて!」って頼んだ。その間に、バス路線図が手に入ったのでそれを睨みながら一日のコースを考えてみた。半日でこれだけ回るとしたら…。一つ二つは諦めてもらってコースを考えてみた。そしてまたメールで返事。何度かのやりとりのあと、最初に降りる駅を教えてあげてその日の彼女の「濃縮観光」が始まった。 ベッドに寝ころんだまま、病院では御法度の携帯を枕の下に隠しマナーモードに。本を読んだりしながらブルブルと震えが来るのを待つ。途中うとうとしたりしながら頭に振動を感じると携帯を取り出し、メールを読んで地図を見ながら次の行程を考える。せっかく考えておいた道順じゃないところへ行く彼女に、「おいおい、そっち行ったらあとが大変やぞ!」って思ったり、バス路線考え直したり…そんなことを何度も繰り返すのが楽しかった。 自分は一度行ったことのある場所だけどあの人はどんな風に見てるんだろう?同じ光景を見たんだろうか?自分が食べたことのないものを食べていることにうらやましさ感じたり、思いっきり記憶をたどってこれはぜったい彼女が喜ぶ!って思う店を紹介したり。体は病院にいながら気持は京都市内を西から東へ観光地を巡る。夕方にはほぼ全部回りきって市内中心部へ…。朝から何も食べてないっていう彼女に記憶を振り絞って(笑)おいしいお店を紹介してあげて病院からのナビは終了。 たぶん。これが彼女にしてあげられる最後のことだったのかも知れない。具体的にいろいろ教えてあげたり役に立てることはもうないかもしれないな。 つい2日前、「(あなたに何かあると)ひょっとしたらもう会えないから」って会いに来てくれた彼女と会わなかった。。。すごく辛かった分、今日見た光景、触れあった人…ずっとずっと心の中に残しておいて欲しいな。一日に交換したメール、数十通! 一緒に手をにぎって歩くでもなく、同じ食事を味わうこともできなかったけど僕の気持はめいっぱい彼女に寄り添っていたつもり。精いっぱいのことできて幸せだった。 その日の夜、僕の案内について「ありがとう」ってメールしてきてくれてた。でも次の日、どうしても聞きたくてまた聞いた。「きのう君の役に立てたのかなぁ?」。「病気になってからいつもあなたには泣かされていたけど昨日はとってもありがとうって言いたかった」。 素直に、うれしかった。それと、その言葉に続けて、なお体を気遣ってくれる彼女にまた涙こぼれた。すごく嬉しかった。でもほんとはね……。
2004年07月18日
コメント(3)
発熱したりするとどうしても昼間寝てしまうことが多くなって、夜中に目が冴えているということがよくあるのです。人と話したりメール見たり刺激が無くても涙が出てくるのはこの時間帯で、一人でいろいろ考え事をしているとポロポロと出てきたりジワーッっとでてきたりします。それは悲しい涙のこともあれば嬉しい涙のこともあるんですよ。この間kikoちゃんが涙にはストレスを流す力があるって教えてくれました。しかも、涙にストレス物質を流した分、体内では抗癌作用が働くとか。涙ってますます自然なものだと思えてきた。
2004年07月10日
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