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2007.05.23
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 たとえば、ある遺伝子(タンパク)が脳でどのような機能を発揮するかを明らかにしたいと思ったとき、タンパクの構造からそれがわかるかというと、もちろんわかることもありますが、とんでもない意外な事実を突きつけられることもあります。
 それは外見から人の職業や人となりを推測するのに似ています。
 人は外見だけでかなりのところまでわかりますが、それだけでは判断できないこともたくさんあります。
その人の職業や人となりを知りたければ、その人がどんな人と交流があるかを知るのがいちばんです。
 タンパクもそれと同じで、どのようなタンパクとの間に相互作用があるかを探るのが、そのタンパクの機能を知るのにいちばんいい方法です。さらに、タンパクというものはいくつかのタンパクとネットワークをつくっており、そのネットワークを知ることも、タンパクの機能を解析するうえで重要なことです。
 人間で言えば、どの組織に属し、どの人と交流があるかということです。

 実はこれが言語についても言えます。
 ある単語(情報子)がどのような情報を伝達しようとしているかは、その情報子を辞書で引いただけではなかなかわかりにくいものです。情報子が伝達しようとする情報を知るいちばんの方法は、その情子がどの情報子と結びつくかを知ることです。

 そのネットワークを理解していないから、「軌道を変更する」や「訳文を変更する」など妙な言い回しが生まれてくるわけで、翻訳者が生み出す妙な日本語にメスを入れるためには、とりあえずこのネットワーク理論の方が即効力があるというわけです。

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Last updated  2007.05.23 13:34:28 コメントを書く
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