ココロ ニ アカリ ヲ・・

ココロ ニ アカリ ヲ・・

2004.02.29
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クリア(6話)



 僕は布団をたたんで角に寄せ、1m四方の折りたたみ式の机を広げた。4畳半の殺風景な畳の部屋に、ユカが入ったとたんなんだか自分の部屋じゃないみたいになってしまった。

隣の部屋から音楽がもれてくる。優しい旋律だ。この音楽がどんな曲なのか音楽に疎い僕には知りようもなかった。ただ、今まで気にならなかった隣の部屋の物音に、落ち着かない気持ちにさせられる。

「客が来ることもないから、お茶はない。喉 乾いているなら水ならあるけど。」
「ジュース買って来てまーす。ジョージアのブルーマウンテンも買ってきてるよ。それとビールも!」
「おう!気が利くじゃん。」
 ユカは机の上にトンとタッパーを置き、缶コーヒーと100パーセントりんごジュースを並べた。

 僕はビールを冷蔵庫に入れ、腰を下ろし、机に肘をつき頭を抱えた。
「迷惑そうだね。ごめんね。」ユカは気まずそうに僕の机の正面に正座した。

「うん。毛先がボサボサだったから、縮毛矯正っていうストレートパーマかけてもらって、痛んだ毛先を切ってもらったの。」
いったん言葉を切って、口角の右端を上げてニッと笑った。
「似合う?」僕を覗き込む目は大きくてクリクリしてて、子供みたいだ。
「似合わない。前の方がよかったよ。」
「そう?今日大学であった山下くんとか由梨絵ちゃんは、似合うって褒めてくれたのにな。」

ぼくは足をのばし机に肘ついて、煙草をぷかぁと吐いた。

「ほら、昨日会った小山くんの地元の高校の同級生。」
「ああ」
「あの人の髪型がすごく清潔感があって素敵だったから、無性に髪が切りたくなったの。」

「ふうん」やっぱ、藤田の影響か。

「縮毛矯正って高くってね、1万五千円も使っちゃったよーー。バイト頑張らないと!あはは。」


「・・・・・男の部屋にこんな時間来るもんじゃないよ。涙も止まったし、落着いたのならもう帰った方・・・」最後まで言葉を言いきることはできなかった。ユカが言葉をさえぎったから
「昨日の人、小山くんの好きだった人とか?」
僕はため息をついた。「うん、そうだよ。」答える声は優しかったと思う。男の部屋に押しかけこんな話を切り出すユカという女の子が、少し可哀想になってきたのだ。
「つきあっていたの?」
答えるのに1拍間があいた。


「そっかぁ」ユカはやっぱりという風にため息をついて、続けた。「あ、せっかく作ってきたんだから食べてよ。ジャーーン。」
 1つ目のタッパーの中身は、おにぎり。
 2つ目のタッパーの中身は、煮込みハンバーグが6個。
 3つ目のタッパーの中身は、ポテトサラダとシーチキンサラダと卵サラダ。

「おおおお!」女の子にこんな事してもらったのは初めてなので、タッパーをあけた時、お弁当独特の優しい香りに胸がキュッとなった。

「ビールもらっていい?」
「げっ、やめてくれよ。酒癖悪そうだもんな、お前。」
「いいじゃん、買ってきたの私だよー」ユカは勝手に冷蔵庫をあけ、僕の分のビールも持ってきて僕の前にトンッと置く。
「ともかくいただきます。」僕はユカを拝むように手を合わせた。

煮込みハンバーグは美味しかった。外食やできあい弁当ばっかりしか食べていないお腹に優しく落ちていく感じがした。

「うっまいなーコレ。うん。」
「でっしょ~。」ユカはニッと笑って、ビールをクイッと飲んだ。

「・・・・ねぇ、聞いていい?」
「なにを?」
「なんで別れたの?」





ふう(汗
何とか最後まで書き上げられそうです。
急な展開がおかしいような気がしますが、なにぶん勉強中ということで許してね。
連載はあと3回~5回位で終了予定。
頑張ってかきあげますのでよろしくね。





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Last updated  2004.02.29 01:13:52
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