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Verdiさんさんノセダはエレガントに優雅に、このどろどろした愛憎劇をまとめていたと思います。やさしいのではない、この気品がたまらない。オケが繊細でバックに撤して歌手に歌わせるというあたりまえのことで、心に響いてくるんですね。
このあいだのネルロ・サンティ同様、ヴェルディは指揮者次第であることを改めて実感しました。
歌手はおおむねよかったのでは。
リッカルドのラモン・ヴァルガスは一番拍手もらってましたが、個人的にはまだ軽い感じで、それをカヴァーするために、ソロではちょっと感情過多と感じたところもありました。ラストは淡々と歌っていましたが、死ぬ間際はルチアのエドガルドっぽく感じたのは事実。
でも少しづつ役柄移行しているようですから、長く聞けることを期待。
アメーリアのオクサナ・ディカはわたしはよいと思ったのですが、会場拍手もヴァルガス、コルネッティの次(キャリアや日本での知名度的には仕方ないですね)、本人は出来に納得いかなかったのでしょうか、非常にあっさりしたカーテンコールでした。
ウルリカのマリアンネ・コルネッティは存在感ありますが、1幕2場しか出ないなら、他の出演者が出だし大変抑えめなところ、もっと爆発して盛り上げてほしかった。
「なんか最初の方あっさりしてましたね」「これだけ長場なんだからあとに持ってくるわよ」なんて会話が帰りのロビーで聞こえてきてしまいました。
オスカルの市原さん、狂言回しのコロラトゥーラで活躍してました。レナートのヴィヴィアーニは派手さないけどきっちり役どころつかんで、けっこう印象残りました。
それぞれの有名なソロより、2幕の重唱や3幕1場の重唱の方が印象に残っているのは、ノセダが見せ場聞かせ場こころえている証と思います。
来週のトスカも楽しみです!
指揮 ジャナンドレア・ノセダ
演出 ロレンツォ・マリアーニ
リッカルド ラモン・ヴァルガス
レナート ガブリエーレ・ヴィヴィアーニ
アメーリア オクサナ・ディカ
ウルリカ マリアンネ・コルネッティ
オスカル 市原愛
シルヴァーノ フェデリコ・ロンギ
サムエル ファブリツィオ・ベッジ
トム ホセ・アントニオ・ガルシア
判事 ルカ・カザリン
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