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なんだかんだ言われても、ムーティのヴェルディはいいですね。飽くことなく時間が過ぎてしまいました。
そして、ときには海のさざ波、ときには海をわたる風のように、静かに奏でられる弦が、ジェノバの雰囲気を醸し出し、単に復讐や憎悪のどろどろにはしていません。
フリットリの急遽の代役、エレオノーラ・ブラットは、最初は堅さが出てましたが、徐々にこなれて、紅一点の重要ポイントこなしてました。若さあふれてイイ。
フランチェスコ・メーリも、こういった直情的かつ繊細な役どころも表現豊かでイイですね~
なんといっても低音陣が皆充実。
タイトルロールのジョルジョ・ペテアンは本当に歌いっぱなしで、最後まで全然疲れ感じないのですから、素晴らしい歌いっぷりです。なんといっても品があります。
低音メイン三人、甲乙つけがたし!なかなかこういう機会ないですよね!!
しかし、日本人のムーティびいきを差し引いても、カーテンコールは、ひさびさの大盛況、はっきり言って前回スカラ座より盛り上がってました。イタリアに求める「らしさ」を指揮も歌手も超良質に仕上げてくれればイイんです!!
指揮:リッカルド・ムーティ演出:エイドリアン・ノーブル
美術:ダンテ・フェレッティ
衣裳:マウリツィオ・ミレノッティ
合唱指揮:ロベルト・ガッビアーニ
シモン・ボッカネグラ:ジョルジョ・ペテアン
マリア・ボッカネグラ(アメーリア):エレオノーラ・ブラット
ガブリエーレ・アドルノ:フランチェスコ・メーリ
ヤーコポ・フィエスコ:ドミトリー・ベロセルスキー
パオロ・アルビアーニ:マルコ・カリア
ピエトロ:ルーカ・ダッラミーコ
伝令:サヴェリオ・フィオーレ
侍女:スィムゲ・ビュユックエデス
ローマ歌劇場管弦楽団ローマ歌劇場合唱団
プロローグ、第1幕 15:00 - 16:40
休憩
第2幕、第3幕 17:10 - 18:10
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