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Verdiさんさん前回見たときと同じ演出、その時は巨大人形とかワケわからないと感じましたが、今回はドン・ジョバンニの過去の総括をイメージしているということかなぁ、と頭を整理して見ることができました。
歌手は女性がよかった。
カルメラ・レミージョは安定と貫禄満載。もう次世代ディーヴァですね。
アガ・ミコライもドンナ・エルヴィーラのやりきれない想いがヒシヒシ伝わってきます。テクニックも決めてくれます。
鷲尾さんは、明るい声がツェルリーナらしくてよかった。可愛いが計算も感じる、私にとっては、たいへん好感持てるツェルリーナでした。
男性、妻屋さんの威厳ある騎士長、町さんの気弱そうなマゼットはむちゃくちゃよかったが・・・
メイン二人はわたしは少し不満。
まずアドリアン・エレートもマルコ・ヴィンコも、美声だか、声の迫力でレミージョやミコライに負けてしまっているように感じました。
ドン・ジョバンニもレポレッロも、ドン・オッターヴィオ同様の優男(やさおとこ)程度の感じ。わたしは、特にドン・ジョバンニにはもっと憎々しいほどのエロスの塊のようなものを期待するので、ちょっと残念です。
レポレッロもイケメンだけど、主人に対抗するほどのエロスは感じない。
もともと、降板したロレンツォ・レガッツオのレポレッロ目的で買ったので・・・レガッツオだったらもっとレポレッロのイメージも、ドン・ジョバンニとの関係も変わっていたでしょうか。
指揮は、一言で言うと無難。
1幕ラスト、仮面の3人(ドン・オッターヴィオ、ドンナ・アンナ、ドンナ・エルヴィーラ)登場しメヌエットが始まる辺りからは、テンポよくたたみかけて欲しいのですが、ちょっと遅い。個人の趣味なのでしょうが、わたしは全体的にちょっと刺激不足でした。
ドン・ジョバンニは、歌手はそれぞれいいのに、観賞後によかったぁというのになかなか出会えません。
このあたりがモーツァルトの難しさでしょうか。
指揮 ラルフ・ヴァイケルト演出 グリシャ・アサガロフ
ドン・ジョバンニ アドリアン・エレート
騎士長 妻屋秀和
レポレッロ マルコ・ヴィンコ
ドンナ・アンナ カルメラ・レミージョ
ドン・オッターヴィオ パオロ・ファナーレ
ドンナ・エルヴィーラ アガ・ミコライ
マゼット 町 秀和
ツェルリーナ 鷲尾麻衣
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