t-cross Private Research Institute (tPRI)

t-cross Private Research Institute (tPRI)

PR

×

Calendar

Profile

t-cross

t-cross

Archives

2026.10
2026.09
2026.08
2026.07
2026.06
2012.02.15
XML
カテゴリ: Book Review
「新版 遠野物語 付・遠野物語拾遺」(柳田国男、角川ソフィア文庫)を読む。

まずは、この本を読もうと思ったきっかけから。高校時代に現代社会というのは名ばかりの、内容は倫理と日本史のごちゃまぜ的な、いかにも担当教諭の趣味であるのが明々白々の授業があった。その授業の中で、柳田国男が「遠野物語」によって日本民俗学を確立したということを習った。実は私はその授業(というか教諭)があまり好きではなかったのだが、その話だけは良く覚えていて、いつか「遠野物語」を読んでみようと思っていたのだ。まぁ結局は、実際に読むまでの間に20年くらいかかってしまったのだが…。

さて、本文は仮名遣いが古典的仮名遣いであり、使われている言葉も現代語と古語が混じったような文体なので、これまた高校時代に古文が苦手であった私には、読み進めるのにちょっと苦労したし、正直いって意味のわからないところもあった。「拾遺」の方は幸い現代仮名遣いに改められていたが、やはり古語が混じっており、やや苦戦した。

内容的には、岩手県遠野に伝わる民間伝承を談話筆記したものである。登場するのは天狗や人をだます狐、死者の霊、山男、山姥、雪女、河童、仙人などのいわゆる「妖怪変化」の類や、山の神、里の神、家の神など(例えば、座敷わらし)の民間信仰に関すること、それに古くから伝わる習慣・慣習・風俗の類である。中でも私の興味を引いたのはもちろん妖怪変化の類の話である。適当な表現ではないかもしれないが、「ホラー小説」っぽいところがあって楽しめた。あと、「大黒様の枝大根」の話の出典が「拾遺」であることも初めて知った。

遠野物語の民俗学的意義については、3者による解説に詳しいが、私自身民俗学の何たるかを分かっていないので、正直あまり理解できなかった。しかし、単に文学作品としても読んで楽しむことができる1冊であった。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.02.15 07:03:13
[Book Review] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: