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カテゴリ: Book Review
「太陽の坐る場所」(辻村深月、文春文庫)を読む。

高校卒業から10年経ち、その頃のクラスメイトの一人が女優となる。彼女はクラス会に欠席を続ける。そして、彼女を呼び出そうとした当時のクラスメイトたちが一人また一人と音信不通になっていく。

数人の登場人物を主人公とした章から成り立っていて、彼らの高校時代と(それより過去と)現在を行ったり来たりしながら進むストーリーには、ミステリ的な謎解きの要素も入っている。そして、巻末解説にある通り「名前に込められた思いがこの物語のひとつの鍵」になっているのである。

そしてそれをベースにして、終盤ではそれまで私が想定していた高校時代の人間関係が、実はそれとは全く違うということが判明する。この展開には思わずはっとさせられた。

それにしても「倫子」を思わず「リンコ」と読んでしまった私は、それ以上に頭の中が混乱してしまった。もちろん「倫子=ミチコ」である。しかも、一気読みしたせいで、あちこちの伏線をかなり見落としてしまっていると思う。この本は再読の価値ありだな、とも思う。もちろんその時は、もっと時間をかけて読もう。

もうひとつ。辻村深月は2作読んでもまだ好きかどうかよく判らない。もう1作もう1作と読んでいくうちに深みにはまったら、それが好きになった時だろう。







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Last updated  2012.02.28 17:22:39
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