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カテゴリ: Book Review
「ホーンズ ―角―」(ジョー・ヒル、小学館文庫)を読む。

主人公のイグは、ある朝目覚めてみると、こめかみから角が生えていることを発見する、というカフカの「変身」的なプロローグに始まる。しかもイグは角だけではなく、文字通り「悪魔的」な能力も身につけていた。そんなイグは、かつてのガールフレンドをレイプし、惨殺した犯人だと疑われてもいる。その後の展開は・・・まぁ読んでのお楽しみということで。

本作は文庫で700ページ以上あるのだが、これを一気に読ませてしまうヒルの筆力には凄いものがある。ホラー、ミステリ、ファンタジーなどをミックスした大作。さすがはあのモダン・ホラーの巨匠スティーヴン・キングの息子だけのことはある。しかも、キング作品に見られる、もってまわったような冗舌な感じがほとんどしないことも、この長い小説を一気に読ませてしまうのに一役買っていると思う。

ちなみに、父キングのデビュー作「キャリー」の名前がちょろっと顔を出しているのもナイス。

ケチをつけるとすれば、時系列がちょっと追いにくい箇所があること、翻訳ミスと思われる箇所があること、それから翻訳時の変換ミス(P.677の「こめかみには木の枝のような 欠陥 が…」は、明らかに「 血管 」のこと)があることだ。

まぁそんな部分を補って有り余るほど、面白い作品である。


ホーンズ ―角―/ジョー・ヒル





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Last updated  2012.04.17 15:22:42
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