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カテゴリ: Book Review
「吉原暗黒譚」(誉田哲也、文春文庫)を読む。

私は時代小説などは全くと言っていいほど読まないのだが、「姫川シリーズ」や「武士道シリーズ」ですっかりファンになってしまった誉田哲也の作品ということで読んでみた。

そんな私には「吉原」が幕府公認の遊郭であるという程度の知識しかなく、馴染みのない用語に最初は戸惑った。しかしまぁ判らない言葉は判らないままでも読み進められるし、それでだんだん判ってくる部分もあったから、その辺で読むのに難儀したということはない。

さてストーリーであるが、吉原で花魁ばかりを狙った連続殺人事件が発生し、同心の今村が犯人探しをするというもの。しかもその犯人は「狐面」を被っていて、面を外すと中に仕掛けられた火薬が爆発し、犯人の面が割れないという仕掛けになっている。

舞台は吉原で時代は違えども誉田らしい推理モノである。それに、今村の脇を固める登場人物のキャラクタも魅力的だし、単に謎解きだけの要素だけでなく、恋愛模様などの要素も加わってなかなか楽しめる1冊だった。こういう時代小説ならばまた読んでみたいと思うし、是非続篇なりスピンオフなりを書いて欲しいという気もする。実際、この作品は誉田のデビュー作「妖の華」のスピンオフだということだそうだ(巻末解説より)。

さて、今回は勉強になった箇所を幾つか引用させて頂く。

・「てんてこまい」は漢字では「天手古舞」と書く。
・「おみおつけ」は漢字では「御味御付」と書く(私の記憶では「御御御付」というのをどこかで見た気がするが…どっちが正しいのだろうか? 後で調べておこう)。
・「馬鹿と鋏は使いよう」の前には、「物は考えよう」というのが枕詞的につく。




吉原暗黒譚/誉田哲也





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Last updated  2013.07.24 21:46:46
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