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カテゴリ: Book Review
「陽だまりの彼女」(越谷オサム、新潮文庫)を読む。

「女子が男子に読んで欲しい恋愛小説No.1」というフレコミ(帯)でこの本が出ていたのは以前から知っていたが、「恋愛小説なんて」と思って当然の如くパスしていた。のだが、別の本を買いに行った時に映画化に伴って平積みになっていたのを何気なく手にとって買ってしまった(映画はホントに観る気はない)。

中学時代に「学年有数のバカ」と呼ばれた真緒と、唯一彼女の世話役をしていた浩介が、就職してから取引関係にある会社にお互い勤めていたことをきっかけに再会し、恋に落ちていくという、なんとまぁ王道的恋愛小説である。途中までは。

途中からは真緒に徐々に不審な行動が見られるようになり、浩介は首をかしげながら、それでも真緒にありったけの愛情を注ぎ、真緒もそれに応える。そして怒涛のラストの展開は…これは読めなかったなぁ。

で、読み終わった時は正直「女子が男子に読んで欲しい恋愛小説No.1」のフレコミは、やっぱり所詮女子側からの一方的なものだったなぁというのが正直な感想だったのだが、巻末解説を読んでみてその気持ちは変わった。ホントは凄く良く書かれた恋愛小説だと気付かされたのだ。私の読み方が甘かったというか、恋愛小説に対して「見下し感」を持っていたというか…。

言われてみれば確かにアチコチに伏線が張られていて、単なる恋愛小説を超えてファンタジーな要素も入った魅力的な作品であることに気付かされたのである。

結末については、ハッピーエンドなのかそうでないのか意見が分かれる(=話の好みが分かれる)ところなので、私はこれ以上云々しないが、また読んでみようと思う時が来るかもしれないと思わせる1冊である。因みに女性がこの作品を読んだらどう思うだろうか? 私にはそれも気になる。

今年38冊目読了。


陽だまりの彼女/越谷オサム





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Last updated  2013.07.30 21:16:10
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