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カテゴリ: Book Review
「学ばない探偵たちの学園」(東川篤哉、光文社文庫)を読む。

私立鯉ヶ窪学園に転校してきた赤坂通は、文芸部に入るつもりが何故か「探偵部」に入部してしまう。そんな中、学園内で殺人事件が発生。殺害されたのは、芸能コースもある鯉ヶ窪学園のタレントを狙ったカメラマンで、学園の制服を着ていた。しかも被害者は「密室」である保健室で見つかった。そこで「探偵部」員たちの捜査が始まる、という話。

時間軸的には、先日読んだ「殺意は必ず三度ある」(同じく光文社文庫)の前に当たる作品で、鯉ヶ窪学園シリーズの第一作らしい。登場する警察官の名前(祖師ヶ谷大蔵と烏山千歳)が電車の駅名にそっくりだったり、「探偵部」の部員たちがやたら野球好きだったりするのは本作と共通。というか、「殺意は~」は思いっきり野球見立て殺人事件の話だったし(本作は違う)。

さて、肝心の犯人とトリックなのだが…犯人はともかくトリックがちょっとなぁ、という感じだった。なので評価は「中の中」というところ。

でも印象に残った一節がある。それは、
「…。大切なのは、トリックよりもロジックや―そやろ」
という、探偵部員八橋の発言。その割に彼らのロジックは弱いのだが…。

ちなみにもうひとりの探偵部員にして部長の名前は多摩川。これもよく考えてみると…「多摩川」は東京の地名で駅名にもなっている。「赤坂」も同じ。そして「八橋」は京都銘菓。しかもこいつは関西弁を操る。というわけで、主要登場人物の名前がみんな地名にちなんでいて、つまりはふざけている。まぁ探偵部員の名前については本文中に何も書かれていないので、私の深読みである(が、こういうの私は基本的に好きだ)。

そして前述の野球の話。ここはストーリーに関係ないので、幾つか引用させて頂く。



甲子園球場の阪神―巨人戦は阪神優勢のまま、七回表の巨人の攻撃中である。…(かなり中略)…画面では、攻守の交代がおこなわれて、タイガースの代打の切り札八木が打席に入るところだった。

そしてここで、八橋が「六甲おろし」を歌うのだが、この「六甲おろし」が実はトリックに…っと、これから読む人のためにこの先はもちろん書かないでおこう(って、だいぶ書いちゃったかな?)。




学ばない探偵たちの学園/東川篤哉


殺意は必ず三度ある/東川篤哉





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Last updated  2013.09.20 21:54:50
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