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カテゴリ: Book Review
「黒い羽」(誉田哲也、光文社文庫)を読む。

主人公の典子は幼い頃から右肩にある原因不明の謎の瑕に苦しんできた。病院を転々とするもどんな治療も効果がなかった。そんな折、主治医から勧められたのは、軽井沢の山奥にある「遺伝子治療研究センター」に入院して遺伝子治療を受けるという話。典子は主治医や他の患者たちとともに車でセンターに向かうが、センター近くで車は事故に遭ってしまう。生き残ったメンバーは歩いてセンターに辿り着くが、そこで彼らが見たものは…という医療ミステリにしてホラー・サスペンスである1作。文庫書き下ろし。

誉田と言えば「姫川シリーズ」などの警察モノや「武士道シリーズ」などの青春モノの小説のイメージが強いが、本作はイメージ的には「アクセス」に近い社会派の作品でもある。原因不明の病気の一因は東京の環境が悪いからなのかもしれない等の描写もある。そして、何より描かれているドラマの規模が大きい。ヒューマン的な意味でも医療的な意味でも。その圧倒的な描写力ゆえ、一息で読んでしまった気がする。

これで今年47冊目。


黒い羽/誉田哲也


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Last updated  2014.10.27 16:03:42
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